アルツハイマーに新治療?白血球投与で認知機能の低下が防げるとの研究結果

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物忘れから始まり、徐々に認知機能が衰え、ひどくなると人格も崩壊するアルツハイマー。高齢化社会となり、患者は世界的に増えている。

発症のメカニズムなどはまだはっきりとわかっておらず、根本的治療法も確立されていないが、新たな研究で白血球を投与することで認知低下が防げることが確かめられた。

鍵は免疫細胞

米国のシダーズ・シナイ・メディカルセンターの研究によると、脳機能を正常に保つには、免疫細胞が必須なのだという。

そこで研究チームは、アルツハイマー症状のあるマウスに、健康なマウスの骨髄から取り出した未形成の単核細胞を含む白血球を投与。すると、その白血球が脳に行き着き、認知機能の低下を防ぐことができたという。

脳内神経を保護

アルツハイマーでは、アミロイドベータと呼ばれるタンパク質が脳内神経回路に蓄積することがわかっている。これにより認知機能が低下するが、免疫細胞はタンパク質の蓄積を防ぎ、神経を守る働きをするのだという。

研究著者のYosef Koronyo教授は「未形成の単核細胞にはシナプスの損傷を防ぐ作用があるようだ」と解説する。

まだマウス実験の段階だが、これがヒトにも応用できるとなれば、高齢化社会を生きる我々にとって大きなニュースとなるのは間違いない。

研究結果は専門誌「Brain」に掲載された。

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