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セーラー服をパジャマにした「セラコレ」が大人気!企画したプロデューサーに話を聞いてみた

画像提供:ビーズ株式会社

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セーラー服をパジャマにした「セラコレ」という商品に注目が集まっています。

セーラー服をパジャマに!

セラコレ」を企画、商品化したのは、大阪府東大阪市にある『ビーズ株式会社』。

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1997(平成9)年に設立され、自社ブランド製品の企画、開発、デザイン、販売などを手掛けています。

「新しい価値の創造」を開発方針としており、遊び心を忘れない大人のために、独創的なアイデアに溢れたブランドを複数展開。

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インテリアやアウトドアグッズ、スポーツブランドやアイデアグッズブランドなど、ユニークな製品を豊富に取りそろえています。

その中でも、アイデアグッズブランドの『BIBI LAB(ビビラボ)』が企画した「セラコレ」は、セーラー服をパジャマにした斬新な商品です。

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「セラコレ」は2016年4月に販売を開始し、春版(スケバン型、コギャル型、JK型)と秋冬版(コギャル型、JK型)をリリース。

いずれのモデルも、常に品薄状態が続くほど、大人気製品となっています。

セーラー服を着てみたい人にとっては、パジャマとして、自宅で着用できるところが嬉しいですね。

Twitterで「キーワード」を検索したら…

なぜ、セーラー服をパジャマにしてみようと思ったのでしょうか?

BIBI LAB(ビビラボ)』プロデューサーの川瀬ハヤトさんへお話を伺ってみました。

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―― セーラー服をパジャマにしてみようと思ったきっかけは?

発端は、高校時代までさかのぼります。

僕の高校は制服にセーラー服を採用していたのですが、ブレザーの高校に進学した女友だち数人から、「セーラー服がうらやましい」と言われたことがありました。

そのときの言い方が、何かこう、「一生に一度のチャンスを逃したぁ…」みたいに、すごく強い後悔がにじみ出てくる感じで、それがずっと印象に残っていました。

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ある日、ふとこのことを思い出して、Twitterに 「セーラー服 着たかった」 とキーワードを入れてみました。

すると、あのときと同じように 「ブレザーじゃなくてセーラー服が着たかった」 といったツイートがごろごろ出てきました。

「コスプレ用に売ってるセーラー服を着ればいいのでは?」 と思い、いろいろな角度から調査し直したのですが、「コスプレ衣装は安っぽい(嫌だ)」「コスプレは人前で披露するもの(嫌だ)」と考える女性が多いことが分かってきました。

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これらの声は現実とは逆行することばかりなので、正直戸惑いました。現実のセーラー服は、女子学生が人前(学校)で着るものです。

ですが、Twitterの声をまとめると、「大人の女性が、プライベートで着るセーラー服」にも需要がある、と受け取れてしまいます。

もう少し身近な情報が欲しいと思い、当社の女性社員20名を対象に「セーラー服に関するアンケート」を実施しました。

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すると、「死ぬまでに一度はセーラー服を着てみたい」に賛同した社員が3割もいました。ちなみに、高校の制服がセーラー服だった女性は2割ほどでした。

後に1000人規模のアンケートも実施したのですが、結果はほぼ同じでした。

ここまで強い声があるということは、もう商品化するしかないと考え、コンセプトを練りました。

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いろいろ作戦を検討したのですが、「大人の女性がプライベートで着るセーラー服」を無理なく提案するには、部屋の中で着ることに特化した服「=パジャマ化すること」が最善だと考えました。

制服特有のパリッとした生地ではなく、パジャマ向きのやわらかいスウェット素材を採用することにしました。

これにより、「(パジャマなんだから)大人の女性が着ていいんですよ」と胸を張って言えるようになりました。

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「セーラー服パジャマ」という、Twitterで大きなバズを引き起こしたパワーワードも生まれました。ラインナップのバリエーションにもこだわりがあります。

「セラコレ」のターゲットである「学生時代セーラー服を着れなかった女性」について、いろんな社員と意見交換をしていたときのことです。

毎回、あるポイントで必ず話が盛り上がることに気付いたんです。それは、「自分の時代(地域)では、◯◯な着こなしが流行ってた」です。

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一口にセーラー服と言っても、出身地域や年代や校風によって、連想する着こなしは違うんだと、当たり前のことを再認識しました。

そこで、単純なカラバリ展開は中止し、80年代向けのスケバン風、90年代向けのミニスカ+ルーズソックス、00年代以降の紺ハイソックスという風に、過去に流行した制服の着こなしをラインナップとしてそろえることにしました。

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―― 「セラコレ」や「セラコレ 着る毛布タイプ」などの商品のアイデアは、どのようにして生み出していますか?

良いアイデアのヒントは、子供時代の原体験に隠れています。僕がよくやるのは、子供のころどんな欲求(好き嫌い)を持っていたかを思い出す作業です。

例えば、デスクに張るテント「ぼっちてんと」を作ったときのことです。

僕は小さいころ、押入れの中が好きでした。狭くて薄暗い場所に閉じこもると、すごく安心できるんです。

画像提供:ビーズ株式会社

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この原体験を大人になった今、商品化するならどうすればいいかと考えて、デスクにテントを張ってオフィスにプライベート空間を作ろうとひらめいたのです。

その他、「セラコレ 着る毛布タイプ」の大きな円形スカートは、女の子の永遠の憧れを部屋着にリメイクしたものですし、「ニュータイプ着る毛布 ダメ着(ダメギ)」で展開しているヒーローもののようなプロモーションの元ネタは……もちろん、男の子の永遠の憧れですよね。

円形スカートは僕のアシスタントの女の子が、ぜひやりたいと持ち込んで来たアイデアです。彼女にとって子供の頃からの夢だったそうです。

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笑い話のように見えますが、「自分や他人の子供のころの欲求を知ること」はとても重要です。

大人になっていろいろな経験を重ねた上で身につけた、(細分化された)好き嫌いではないので、みんなと同じような好みを持っている可能性が高いんです。

「あー、わかるわかる」ってなりやすい。大人にモノを売りたいなら、彼らが子供時代、何が好きだったのかを考えてみることをおすすめします。

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―― 25歳~35歳前後の方をターゲットにされていますが、ユーザーの年齢層は幅広いですか?

BIBILABの購買層は実際もっと若いですね。20~25歳ぐらいがコアユーザー層です。Twitterを見ている限り、現役高校生のユーザーも少なくありません。

要因としては、「セラコレ」人気の震源地がTwitterであったことが挙げられると思います。

もともと、10代、20代のユーザーが多いSNSなので、商品知名度も若者中心に広がりました。

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―― 「セラコレ」や「セラコレ 着る毛布タイプ」を商品化する上で、一番、苦労した部分について教えてください。

プリーツスカートの再現です。やわらかいスウェット生地ですので、きれいにプリーツを出すのに苦労しました。

初代モデルとなった春服では、加工しやすく、型崩れも少ない(つまり難易度の低い)ボックスプリーツ(左)を採用するにとどまりました。

その半年後にリリースした冬服で、やっとセーラー服らしい細かいヒダのプリーツスカート(右)を再現できました。

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―― 「セラコレ」などのユニークな製品を開発をする上で、こだわりや大切にしていることはありますか?

BIBILABでは、売れる商品よりも、話題になる商品開発を重視しています。ふつうの商品は、100個作って100人を幸せにすることを目指します。

買った人がその商品に満足して、幸せな気分になる、という意味です。

でも、BIBILABでは、100個しかない商品で10,000人を幸せにするにはどうすればいいか、といつも考えているんです。

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そこで大切なのは、商品の話題性です。話題性があって、一人でどんどん拡散していく商品であれば、見て楽しんでもらう、話題にして楽しんでもらう、といった形で、買っていない人にもささやかな幸せを届けることができるんです。

例えば「セラコレ」の場合、Twitterを中心に大規模なバズ(爆発的な情報拡散)が発生しました。

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結果、触発されて昼休みに学生時代の想い出話で盛り上がる女性グループが出てきました。

好きなアニメキャラに「セラコレ」を着せたイラストをアップする絵師さんが出現したりと、買ってない人たちも全力で楽しめる商品へと成長していきました。並行して売上も伸びてますね(笑)

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―― ありがとうございました。

Twitterの検索やアンケート結果、子供時代の原体験などを参考にして、生み出された製品だったんですね!

セラコレ」や「セラコレ 着る毛布タイプ」が気になる方は、ぜひ各通販サイトをチェックしてみてください。

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