細川知事+宇都宮副知事の発想もあり (宇都宮氏が実務に回る可能性)

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宇都宮健児公式HP

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東京新聞の都知事選に関する世論調査によれば、「原発ゼロ派」が6割、という。1月14日付の同紙のコラムでルポライターの鎌田慧(かまた さとし)さんが書いていた。つまり「脱原発運動が分裂しなければ、勝てる選挙」なのだ、と。また1月17日発売FRIDAYには「ある新聞社が都内の有権者1000人に行った調査」の結果として、1月12日時点で舛添氏を支持する人は14%、細川氏支持は9%、宇都宮健児氏8%という数字が出たという。この数字からも「脱原発派が割れなければ勝てる」という構図が浮かび上がる。

1月16日付の東京新聞が報じるところによると、23日告示の東京都知事選で、細川護熙元首相(76)の立候補表明をうけ、脱原発の主張が重なる日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏(67)の陣営が揺れている。立候補取りやめを求める声が寄せられ、陣営内からも一本化を求める声が出ているためだ。宇都宮氏本人は今のところ「都政は原発だけでなく、五輪や暮らしなど、様々な問題がある」「長年弁護士をやってきた私のほうが実行力がある」「一緒に戦う人たちの信義もある」と言い、「一本化は簡単にはできない」という立場を貫いてはいる。

だが、内心はどうだろうか。ご本人がおっしゃるように、宇都宮氏は弁護士である。弁護士は、裁判で勝たなければ意味がない。そのことを一番よくご存じなのは実は宇都宮氏自身なのだ。一方、「勝ち負けじゃない」と言い切って、負ける可能性も高い戦いに出ることを表明した細川氏の気質は、トップ向きだ。対立陣営が「殿さまだ」と皮肉るくらい、私心がない。では先に立候補を表明した宇都宮氏の政策はいかなるものなのかといえば、細川氏が否定するだろうと予想されるようなものは一つもない。

宇都宮氏陣営の「希望のまち東京をつくる会」公式チラシを読む限り、大きく言えば「原発をなくし、環境適合型で防災重視のまち・東京をつくる。そこで生きる人が暮らしやすく、働きやすいまち・東京をつくる」といった趣旨の政策理念であって、それを言ったら舛添氏もそうだろうとおっしゃるかもしれないが、「安倍政権的な“選挙が終われば民の声は聞きません”姿勢をストップする」とは、舛添氏陣営は言えないだろう。

宇都宮氏は自身の口から「市民がイデオロギーを超えて手を組めば、発揮される力は掛け算で大きくなる」と語っている。細川氏との政策についての会談を経たうえで、自身は立候補を取り下げ、副知事候補として「実務家」に徹する可能性は、ある。東京都知事選挙は23日の告示までにも、それ以降も、もういくつかの動きがありそうだ。

 

 

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