子どもの骨の健康のためには牛乳ではなくマグネシウムが豊富なナッツ類が重要との研究結果

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flickr_The Travelling Bum

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子どもの丈夫な骨作りのためには、カルシウムが豊富な牛乳などの乳製品を与えることが大事だと言われてきた。しかし、米ワシントンで開催されたPediatric Academic Societiesの年次総会で、マグネシウムを豊富に含むアーモンドやカボチャの種、サーモンなどの食品の方が骨を形成する際に重要な役割を果たすという研究結果が発表された。

研究を率いたBaylor College of Medicine in Houstonのスティーブン・エイブラムス小児科学教授は「様々な栄養素が子どもの骨の形成には重要だが、その中の一つがマグネシウムであることが分かった。カルシウムも確かに大切だが、極端に乳製品の摂取量が少ない子どもを除けば、マグネシウム程重要ではない」と語る。マグネシウムは成人の骨の健康にとって大切だということは知られていたが、これまでマグネシウムの摂取と子どもの骨塩量、骨密度については注目されていなかった。

研究では、今回の調査のためにマルチビタミンやミネラルを摂取していない4歳から8歳までの健康な子ども63名を集めた。子ども達に食事内容の日記をつけさせ、カルシウムとマグネシウム値を測定するために、2回入院させた。入院中は子どもの日記に基づいて、通常摂取するカルシウムとマグネシウムと同じ量を食事で摂らせた。食事の前後に食べ物の重さを測り、摂取したカルシウムとマグネシウムの量を正確に計測した。さらに、保護者に測りを与え、1回目の入院後の3日間と2回目の入院前の3日間に摂取した栄養素を計測してもらった。このようにして、彼らが摂取するカルシウムとマグネシウムの量、尿検査によってマグネシウムとカルシウムがどの程度体内に吸収されているか、骨塩度、骨密度を計測し分析した。その結果、マグネシウムの摂取と吸収が子どもの骨の形成に重要な役割を果たしていることが明らかとなり、カルシウムの摂取と骨塩量、骨密度との間に重要な関連性が見られなかったという。

マグネシウムが豊富な食品は、他にはオーツ、カシューナッツ、ダークチョコレート、ヨーグルト、バナナ、葉物野菜、レンズ豆などがある。

ミネラル、カルシウムをバランス良く取り入れた食生活が子どもの丈夫な骨作りのためには大切だということは覚えておいた方が良いかもしれない。

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