朝、適度な運動をすると身体が活性化するだけでなく、食欲も抑えられ“一挙両得”であることが判明

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flickr_cvrcak

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一般的に、運動をしたあとは食欲が増すと思われているが、むしろ食欲が抑えられるようだ。

米国ブリガム・ヤング大学の研究チームが、運動と食欲の関係を神経学的側面から検証しようと、実験を行った。

そして朝、適度な運動をすると、その日1日、身体全体が活性化し、さらに運動直後は「食べたい」という気持ちが抑えられるという“一挙両得”な結果が得られた。

実験は標準体重の女性18人と、肥満症の女性17人、計35人を対象に2回に分けて行われた。

1回目は朝、被験者に45分間ランニングマシンで運動をしてもらったあと、1時間以内に食べ物の画像240枚を見せながら、脳波測定器で神経活動を測定し、その後、自分が実際に摂取した食物を記録してもらった。

2回目は1週間後、同じ時間に運動はせず、同じ測定、同じ記録を行った。

その結果、45分間の運動をしたあとは、“食べ物画像”に対する脳の反応が低下すると同時に、(肥満度指数に関係なく)その日の身体活動が全体的に高まることがわかった。

運動が食べ物画像への神経反応に何らかの役割を果たしていたことは明らかだ。

興味深いのは、運動をした日も運動をしなかった日も、被験者が摂取した食べ物の量がさほど変わらなかったこと。つまり、運動で消費したカロリーを補おうとしてたくさん食べるという結果にはならなかったのだ

食べ物に対する動機づけは、運動による影響を受け、神経学的に決定されるのか? 今回の実験は、その点に初めて注目した研究の1つに数えられ、課題はまだまだ多い。

「運動後、食物に対する動機を弱める効果がどれだけ続くのか、長期のわたる運動をどの程度続ければいいのかなど、見極めなければいけないことはまだ残っています」今回の実験に携わったラーソン教授はこう述べている。

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