【朗報】大麻の抽出物にがんの転移を食い止め、細胞を正常に戻す効果もありと判明

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大麻の抽出物の1つである「カンナビジオール」という化合物に、乳がんの転移を食い止める効果があることがわかった

乳がんの転移については、ID-1というタンパク質遺伝子が関与していると言われている。乳がんの約15%に「トリプル・ネガティブ」(3つのホルモンの受容体を持たないがん。従来の薬物療法ではほとんど効果が得られず、治療に難渋する)と呼ばれる襲性の乳がんが見られるが、このタイプのがん細胞にはID-1が高レベルで存在するのだとか。

このがん細胞にカンナビジオールを与えると、増殖が止まるばかりか、細胞が正常な状態に戻るというのだカンナビジオールは大麻の成分とはいえ、いわゆる「ハイになる」効果、向精神性はなく、他の病気の治療にも用いられている化合物だ

カリフォルニア・パシフィック・メディカルセンターの分子生物学者Dr Sean McAllisterとDr Pierre Desprezは、5年前にカンナビジオールのこうした効能を見抜き、研究を続けてきた。そして昨年、マウス実験でも同様の結果が得られ、毒性も認められないことが分かったそうだ。すでに臨床モデルの薬の開発も始まっており、両博士は、近いうちにしかるべき許可が得られ、化学療法との併用で臨床試験ができるようになればと考えている。

さらに、白血病、肺がん、卵巣がん、脳腫瘍にもID-1が高レベルで存在することから、カンナビジオールによって、これらのがんの治療も可能になるのではないかと期待を寄せている。

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