【カナダ発】「生理前だからイライラするの」は思い込みだった?月経周期と気分の変動とのあいだに明確な関連性はないと判明

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生理が近づいてくると気分が落ち込む、イライラするという女性は少なからずいるだろう。このような症状は月経前症候群(PMS)のひとつと考えられているが、このほどカナダのトロント大学が行った研究により、月経周期と気分の変動とのあいだに明確な関連性はないことがわかった。

研究チームがPMSに関する過去の研究報告40件以上を再度検討したところ、36%は気分の変動と月経周期との関連がまったく認められず、42%は月経前に気分の変動は認められるものの、月経周期の他の時期にも症状が認められる混合型、月経前に限って気分の変動が認められるケースはわずか13%に過ぎなかった。

これは、月経前の気分のむらがホルモン変動のせいとは必ずしも言い切れないことを示している

トロント大学のEinstein博士は、「すべてとは言わないが、過去の研究の中には“女性は生理前になると気分のむらが激しくなったりヒステリックになったりする”という、昔からある文化的先入観に影響されてしまい、事実が歪曲されたものもあるだろう」と指摘する。

ただ実際、生理前に精神的不調をきたす女性がいるのも事実であり、今回のトロント大学の研究はPMSよりもさらに症状が重い「月経前不快気分障害(PMDD)」(強い抑鬱気分、不安、絶望感、不眠等の症状が出る)については触れていない。今後さらなる研究が必要であろう。

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