エネルギー危機の救世主となるか!? イギリスの会社が空気中の二酸化酸素から燃料を精製することに成功!

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大気中の二酸化炭素を抽出すること、すなわち温室効果ガスを効率的に取り除くことは環境経済において究極の目標となっていた

英国クリーブランド州の Air Fuel Synthesis社が同社の精製装置を用いて空気中の二酸化炭素と水蒸気から燃料を作り出すことに成功、この8月より合計8リットルのガソリンを精製している。

これを受け、エネルギー関係の専門家は「気候変動やエネルギー危機との闘いにおいて、形勢を一変させる可能性がある、化石燃料への依存を終わらることができるかもしれない」と、大きな期待を寄せている。

大まかなプロセスはこうだ。

①水酸化ナトリウムで満たしたタワーに空気を吹き込む→空気中の二酸化炭素と水酸化ナトリウムを反応させ、炭酸ナトリウムを生成→それを電気分解し、放出された二酸化炭素を蓄積する。

②その一方で、タワーに吹き込まれた空気から除湿装置を用いて水分を凝縮→凝縮水を電解槽に通し、水素と酸素に分解→この水素と①で蓄積した二酸化炭素を反応させ、燃料の主成分となる炭化水素混合物を作る(反応条件は、生成する燃料の種類によって異なる)。

この混合物に、現行燃料に使われているものと同じ添加剤を混ぜ合わせることで、燃焼時に大気が汚染されず、タンクが腐食する問題も回避できる。また、ガソリン、ディーゼル、航空燃料とじかにブレンドすることも可能とのこと。

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プロセスはまだ開発途上にあり、現段階では精製装置の動力として通常の送電網から電気を取り込む必要があるが、最終的には風力発電等を用いて動力を供給できるようにする予定だという。

同社の最高経営責任者Peter Harrison氏は2014年までに商業ベースでの生産を開始するつもりだと述べており、すでに英国機械技術者協会の支援を受けているが、現状では二酸化炭素1トン抽出するのに400ポンド(約5万円)かかるそうで、コストをいかに下げるかが今後の課題となりそうだ。

YouTube/AFSFuels

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