ドイツの研究チームが、カフェインが脳に作用する様子を初めて画像化 認知症やアルツハイマー病解明の一助となるかも

2012年11月04日 13時53分

2012年11月04日 15時29分

flickr_Diyanski
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コーヒー、コーラ、緑茶など、多くの飲食物に含まれるカフェインは一般的に消費されている精神活性物質だ。これまで数々の効能が語られてきたが、またそれを裏付けるような研究結果が発表された。

脳には睡眠を促進する神経伝達物質を受け取る「A1アデノシン受容体」が大量に存在する。カフェインを摂取すると、この受容体はカフェインのほうと直接結びつき、最大50%まで占有されてしまう。その結果、睡眠が抑制され、脳が活性化するのだが、これまで試験管レベルの研究では、カフェインによる「受容体占有」が確認されていた。今回ドイツの 研究チームが脳のPET(陽電子放射断層撮影)スキャンによって、初めてこの占有状態を視覚的・画像的に確認し、その結果を医学専門誌に発表した。

方法は、24~66歳の男性15人にまず36時間カフェインを断ってもらい、PETで脳をスキャンしてベースラインとなる画像を撮影。その後、カフェインを少しずつ静脈注射し、再びPETで脳をスキャンした。

▼真ん中がカフェイン注入前、下段がカフェイン注入後のPET画像

Mail Online

これまでの研究により、中年期に1日3~5杯のコーヒーを飲んでいる人は老年期に入って認知症や、神経変性疾患であるアルツハイマー病、パーキンソン病を発症するリスクが低いことがわかっており、主任研究者David Elmenhorst博士は、「今回の研究結果は、これらの病気との関連において“A1アデノシン受容体”は大いに注目に値するという考え方を後押しするものだ」と述べている。

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