デンタルフロスは時間のムダで効果なし?マウスウォッシュのフル活用を推奨する歯科医に賛否両論

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少し前に『Kiss Your Dentist Goodbye(歯医者さんとさよならしよう)』という本が出版され、物議を醸した。著者はイギリスの大学や病院でも指導医を務めたことがあるアメリカ人歯科医Ellie Phillipsだ。

Phillips医師によれば、デンタルフロスで歯間を掃除しても時間の無駄になるだけで、虫歯の予防にはならないのだとか。デンタルフロスが効果的であることを証明した研究は1つしかなく、それも専門家(歯科衛生士)に週5日、歯間を掃除してもらった子どもたちが研究対象だったそうだ。

フィリップ医師が推奨するのはマウスウォッシュ。しかも歯を磨く前に1回(Ultradexなど、除菌効果の高い二酸化塩素が含まれたものを使うことがポイント)、歯を磨いてからリステリンなどで1回、仕上げにフッ素入りのマウスリンスで1回、合計3回、口内を洗浄するというやり方だ。

もちろん、フィリップ医師の主張に異論を唱える専門家もいる。マウスウォッシュで口内菌を洗い流し、虫歯を予防することはできても、歯周病の原因となる歯垢までは除去できない。デンタルフロスの効果が実証できていないのは、活用している人の数自体が少ないうえ、使い方が間違っている場合が多いからだ。歯垢をきちんと取り除くには、デンタルフロスを歯にしっかり(Cの字形に)引っかけ、表面をこすることが大事なのだとか。

つまり、食後に3種類の(!)マウスウォッシュで口をゆすぎ、歯を磨き、なおかつデンタルフロスで歯をこすれば完璧ということ? 歯の健康を保つのも一苦労だが、あとで痛いをするぐらいなら苦労のしがいもあるのだろうか。ちなみに、食後は食べ物に含まれる酸の影響で歯が柔らかくなっているため、すぐに歯を磨くと表面がすり減ってしまうのでご注意を。

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