アメリカの小学校で椅子の代わりにバランスボールを導入し、生徒の集中力が向上

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flickr_wieland_rebecca

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大人でも長時間じっと椅子に座って仕事に集中するのは難しいのだから、子どもに「おとなしく座って先生の話を聞きなさい」というほうが無理なのかもしれない。

米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのWesttown-Thornbury小学校で5年生を受け持つRobbi Giuliano先生のクラスでは、椅子の代わりにヨガやピラティスで用いるバランスボールに生徒を座らせ、学習効果を上げている。 3年前、Giuliano先生の夫が勤務する会社でバランスボールをオフィスに導入して生産性が上がっているとの話を聞き、自分のクラスでも使うようになったのだとか。

セント・ジョセフ大学〈キニー自閉症センター〉のMichelle Rowe氏のよれば、バランスボールは元々、注意力障害や自閉症の子どもの学習支援ツールとして使われるようになった。今ではWesttown-Thornbury小学校以外にも多くの学校で活用されている。ボールの上でバランスを取ろうとして筋肉を動かすと血流が増すため、集中力が高まり、同じ時間でより多くの課題をこなせるようになるのだそうだ。また、子どもは長時間座っていると落ち着きを失ってそわそわするようになり、場合によっては授業崩壊など、大きな支障をきたすこともあるが、バランスボールに座ることで“そわそわ”のはけ口が出来る。心理面の効果も大きいのだろう。

生徒は最初こそバランスを取るのに苦労するようだが、慣れてしまえば「普通の椅子に座っているほうが背中がこわばって変な感じがする」と述べている。バランスボールの使用は強制ではないが、Giulian先生のクラスで従来の椅子を使い続けた生徒は3年間で1人だけだったそうだ。保護者もバランスボールの活用を積極的に支持しており、自宅にも導入して自ら活用している人たちも多くいるとのこと。

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