近所の人たちと本を貸し借りする“庭のミニ図書館”が全米に広まっている件

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My Modern Met

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「庭先にミニ図書館を建てよう!」そんなユニークな試みをしている人たちがいる。インターネット関連のビジネスをしていた経験のある Todd BolさんとRick Brooksさんは、子どもたちの読み書きの能力を向上させ、地域社会の人々を結びつけることを目的とした〈Little Free Library〉を考案した。これは、庭にポストのようなボックスを設置し、そこに本を持ち寄って、皆で貸し借りをしようというシステムだ。

ミニ図書館を設置したい人は、〈Little Free Library〉のサイトにアクセスしてボックスを購入し、設置の仕方など、ミニ図書館に関するノウハウが書かれた説明書をダウンロードする。あとは本を集め、設置場所などの情報をサイト上の地図に登録をすればOK。ボックスは大きさやデザインにより250~500ドルかかるが、日曜大工で自分で作っても構わない。本を借りたい人は、ボックスを開けて借り、読み終わったらボックスに本を返す。

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2011年にウィスコンシン州でこのプロジェクトを立ち上げたときはわずか100カ所だったミニ図書館も、今では6000カ所に増えたそうだ。しかも全米のみならず、カナダ、メキシコ、オーストラリア、アフリカ、ヨーロッパにまで広まっており、約200万冊の本が貸し借りされている。このプロジェクトのユニークなところは、ただ本を貸し借りするだけでなく、近所にどんな人たちが住んでいるのかがわかり、コミュニケーションをはかる手段にもなっている点だ。また、設置するボックスのデザインがかわいいうえ、アレンジを加えたり、自分で1から手作りしたり、皆が個性を発揮しているので、ミニ図書館自体が町のアートになっている。

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日本の住宅事情を考えると、なかなか「庭に…」というわけにはいかないかもしれないが、飲食店や美容院が店先や店内にミニ図書館を設置し、本を提供してくれた人にはディスカウントサービスをするといった工夫もなされているそうなので、参考になるかもしれない。

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