時計造りの修行をしたことがない元家具職人が作る見事な木製腕時計

Text by

  • 2
697455f4c72b6a9fac2ccccc6f10c01e1

以前、ムーブメントも含めすべて木製の壁掛け時計を作っているベラルーシの時計職人をご紹介したが、今日ご紹介するのは、同じく東欧ウクライナで壁掛け時計よりはるかに小さい木製の“腕時計”を作っているアーチスト、Valerii Danevych(45)だ。

飾り戸棚職人の家系に生まれたDanevychは、子どものころから人間の髪の毛を弦代わりにして3センチのミニチュアギターを作るなど、細かな手作業が大好きだった。大人になってからは家具の修理や修復の仕事をしていたが、それでは飽き足らなくなり、より複雑かつ精巧なもの、メカニックなものが作りたくなった。その行き着く先が時計だったのだ。驚いたことに、それまで時計造りの修行はしたことがないそうだが、2005年より制作を始めて3年ほどで懐中時計を完成させるまでに至った。木材は強度と耐久性に長けた樺(カバ)を用いることが多いそうだが、エキゾチックな風合いが欲しいときは、竹やビャクシン(ジュニパー)を用いることもあるそうだ。

昨年、Danevychはこの木製時計が評価され、時計造りのメッカ、スイスで設立された「独立時計師協会」(Horological Academy of Independent Creators)、通称「アカデミー」の仲間入りを果たした。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking