合唱にはメンタル面でも心臓の健康面でもヨガの呼吸法と同じような効果が期待できることが判明

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歌がストレス解消になることは多くの人が実感していると思うが、同じ歌でも「合唱」には、メンタル面と心臓の健康の両方によい影響を及ぼす要素があるようだ。

スウェーデンのイエーテボリ大学サールグレンスカ・アカデミーの研究チームがハイスクールの合唱団(20名)に聖歌などの合唱曲をいくつか歌ってもらい、データを取ったところ、歌を歌い始めると、メンバーの心拍数が下がっていくこと、さらに全員の鼓動が徐々にシンクロし、曲のテンポと合わせるかのように一致していくことが分かった。

主任研究者のBjorn Vickhoff氏によると、合唱で必要とされる息を長く吐き出す行為には、ヨガの呼吸法と同じ効果があるのだとか。つまり、息を吐き出すことで、脳幹から出て心臓や肺など諸器官をつなぐ「迷走神経」が活性化し、心拍数や血圧が安定する。だとすれば、合唱にもこれまで知られているヨガの効果と同様、メンタルや感情面、心臓の健康によい影響を長期にわたって及ぼす可能性があるということだ。

また、合唱によってメンバーの鼓動が一致するという事実は、社会的つながりを築いたり強化したりする能力の現れとも考えられると、Vickhoff氏は指摘し、今後さらに音楽が人間の体と健康に及ぼす生物学的影響を研究し、医療、リハビリ、予防的ケアにつなげていきたいと述べている。

「ヨガが健康にいいことは分かっているけど、体を動かすのはちょっと苦手」という人は、合唱団に参加してみるのもいいかもしれない。Vickhoff氏らの研究結果は学術誌『Frontiers in Auditory Cognitive Neuroscience』に発表された。

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