ネット上の医療情報を検索しまくり、ますます不安になってしまう〈サイバー心気症〉に要注意:米研究

2013年10月14日 17時30分

2013年10月14日 18時29分

flickr_Ross_Angus
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体調や健康上の不安を感じ、ネットで自分の症状を検索するといった行為は、今の時代、誰でも1度はしたことがあるだろう。だが、それも度を超すと、実生活に支障きたすレベルになってしまう。自分の健康状態に過度の不安を抱いてネット上にあるおびただしい数の医療情報を片っ端から検索し、たとえ根拠がない情報であっても自分の症状に当てはめてますます不安に陥ってしまうような状態は「サイバー心気症(サイバーコンドリア)」と呼ばれている。

米国ベイラー大学のThomas Fergus博士らの研究により、不確実なことや未知なるものに対する耐性が低い(=耐えられない)人は、サイバー心気症に陥りやすいことが分かった。

健康な被験者512人(平均年齢33歳)に、「いつも自分の将来がどうなるか知りたいと思っているか」「いつも自分の健康について心配しているか」など、不確実なことへの耐性を問う質問をすると同時に、インターネットでの医療情報検索頻度を調べたところ、耐性が低い人ほど、医療情報をネット検索している頻度が高く、サイバー心気症に陥りやすい傾向にあることが分かった。

サイバー心気症そのものは命にかかわる深刻な病気というわけではない。しかし、サイバー心気症の人は病気だと分かったわけでもないのに「仕事ができなくなるかも?」「これから医療費がどれだけかかるのだろう?」「障害者になるのでは?」と先走った不安を抱くようになったり、病院へ頻繁に通って、必要でもない検査をしてもらったりする。それでも不安が払拭できず、またネット検索に走って悪循環に陥ってしまうのだ。

今は医学書1冊では調べきれないことでも、ネットで一気に調べられる時代になった。サイバー心気症に該当する人は、意外と多いのかもしれない。

Fergus博士らの研究は学術誌『Cyberpsychology, Behavior and Social Networking』に発表された。

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