母乳で育った子どもは心臓病になるリスクが低下するとの研究結果

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母乳のメリットは数々伝えられているが、米国ノースウエスタン大学が学術誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表した研究結果によると、母乳で育てられた子どもは、将来、心臓血管系の疾患にかかるリスクが低くなる可能性があるようだ。

出生児の体重、授乳期間、炎症指標の関係を分析

研究チームは「若者の健康に関する全米長期調査(National Longitudinal Study of Adolescent Health)」のデータより、24歳から32歳の若年層約7000人に関して、出生児の体重、母乳で育てられた期間、炎症指標であるCRP(C反応性たんぱく質)の濃度との関係を調べた。

CRPとは、肺炎連鎖球菌のC多糖体と反応するタンパク質。炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するのだとか。

母乳で育てられた子どもはCRP濃度が低め

分析の結果、出生児の体重が0.5キロ増えるにつき、CRP濃度が5%低くなっていること、3カ月から12カ月母乳で育てられた場合、母乳で育てられなかった場合と比べてCRP濃度が20~30%低くなっていることがわかった。

出生児の体重が低かった子どもはとくに母乳で育てることが大切

これまでの研究で慢性的炎症状態が心臓病の主要危険因子であることがわかっている。

今回の結果を受け、研究者は「出生児の体重が少なかった子どもはとくに、母乳で育てることが重要。そうすることで、将来的に心臓病の主要危険因子を減らせる可能性がある」と指摘している。

WHOは授乳の期間として6カ月を推奨しているが、実践されている割合は全世界で40%以下だそうだ。

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