瞑想は思考や感情の整理を司る脳の部位を活性化させるとの研究結果

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flickr_h.koppdelaney

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自分の考えや気持ちを整理するにはリラックスして頭を休めることも大切だが、ノルウェー大学、オスロ大学、シドニー大学の共同研究により、ただ頭を休めるよりも、瞑想をするほうが思考や感情の処理・整理を司る脳の部位が活性化することがわかった。

瞑想には2つのタイプがある

瞑想にはさまざまなやり方があるが、大きく2つのタイプに分かれるそうだ。

1つは「集中的」と分類される瞑想で、自分の呼吸や特定の考えに意識を集中させることで、他の思考を押さえ込むというもの。

もう1つは「非指示的」と分類される瞑想で、呼吸や瞑想用の音楽には集中するが、自然に湧いてくる考え、感情、イメージ、記憶を押さえ込もうとせず、心を自由にさまよわせて構わない

MRIで脳の活動を観察

研究チームは瞑想に慣れている14人の被験者を対象に、①休息状態、②「集中的」な瞑想状態、③「非指示的」な瞑想状態の脳をMRIでそれぞれ観察し、思索の処理や感情の整理を司る部位がどのような反応を示すか観察した。

すると、①と②の活性度はほぼ同程度。脳が最も活性化したのは③であることが確認された。

▼左が「集中的」瞑想、右が「非指示的」瞑想

Norwegian University of Science and Technology (NT


「非指示的」瞑想で脳に余裕が生まれる?

研究者によると、人は特定の課題を終え、何をするでもなくぼんやりしているときに思考や感情の整理を司る脳の部位が活性化する。

何も考えず、脳のネットワークを休めることで、思考や記憶や感情の整理をする余地が増えるためと考えられているが、今回の研究により、ただ頭を休めるよりも、「非指示的」な瞑想を行うほうがこの「処理&整理」が促進されることが示唆されたわけだ。

いつも時間に追われて、ぼうっとする暇などないと思ってしまいがちだが、脳に活躍してもらうには、きちんと「自由時間」を与えて上げることも大切なのかもしれない。

ノルウェー大学らの研究結果は学術誌『Frontiers in Human Neuroscience』に掲載された。

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