初めて見る装置を動かす勝負で幼児が大学生に勝利

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新しいガジェットやアプリケーションが登場したり、システムがバージョンアップしたりすると、既存の類似品や、以前のバージョンと比べて「使いにくくなった」「前のほうがよかった」という声が上がるのが常。実際にそうであるケースもあるだろうが、「慣れ」や「こうすれば動くはず」「今までは◯◯だった」といった使う側の先入観や偏見が影響していることも多い。その点、幼い子どものほうが頭は柔軟。

同じ装置を使って幼児と大学生を比較

米国カリフォルニア大学バークレー校、英国エジンバラ大学の研究チームが4~5歳の子ども106人と、大学生170人を対象に、彼らが1度も目にしたことがない装置を使って実験を行った。

装置は四角い箱で、その上に球、円錐、ピラミッド、三角、橋など、さまざまな形や大きさに固めた粘土を組み合わせて載せるとスイッチが入って明かりがつき、音が鳴る仕組みになっている。粘土をどう組み合わせるとスイッチが入るのか考えてもらうという実験だ。

YouTube_UC Berkeley Campus Life


大学生、幼児に勝てず

一見、簡単そうに思える実験だが、意外にも、幼児のほうが粘土の正しい組み合わせを素早く答えることができ、成績が断然良かったのだとか。

研究チームの発達心理学者、アリソン・ゴプニック氏によると、大人は新しい事象を目にしたとき、過去の経験や前提、先入観に惑わされるが、幼い子どもは目の前にある事象だけを観察して因果関係を素早く学び取り、広範囲の推測をする。

今回の研究で、幼い子どもに「因果関係」という抽象的概念を理解する能力があることが裏付けられたと述べている。

コプニック氏らの研究は『Cognition』に発表された。

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