人がナルシストかどうか判断するには単刀直入に聞くのがいちばん

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flickr_Matthew Oliphant

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自分はユニークな存在だ、何らかの権利、資格がある人間だと信じ、他者にあまり共感を示さない自己中心的な人、自己愛が強い人はナルシストを見なされる。

その人がナルシシズム(自己陶酔症)や自己愛性人格障害を患っているかどうかを専門的に判断するには、40項目ほどの質問に答えてもらう必要があるそうだが、米国インディアナ大学、サラ・コンラス准教授の研究チームがその前段階として、ナルシストかどうかを判別する指標となる簡単な質問を考案した。

それは「あなたはナルシストか?」と尋ねること。「え? そんなのでいいの?」と思ってしまうが、これだけでもかなり正確な答えが得られるのだとか。

「私はナルシスト」と公言する同僚

きっかけはあるパーティだった。参加者の中に周囲から「あの人はナルシスト」と見なされている同僚がおり、コンラス准教授が学者仲間から「今、どんな研究をしている?」と聞かれて「ナルシシズム」と答えたところ、話の輪の中にいたその同僚が堂々と「僕はナルシストだよ」と言ったのだとか。

ナルシストには自覚がある?

コンラス准教授は「(ナルシストたちに)自分がナルシストだと分かっているかどうか聞いてみたら面白いのではないか」と思い、こんな質問を考案した。

・次の言い方に対し、あなたはどの程度同意しますか?「私はナルシストだ」(注:ナルシシズムとは、自己中心的で虚栄心が強いことを意味する)

同意の程度はレベル1(まったく当てはまらない)からレベル7(まさにそのとおり)まで。

研究チームはこの質問を「単項目ナルシシズム尺度(SINS: Single Item Narcissism Scale)」と名付け、合計2250人の被験者に回答してもらった。その後、ナルシシズムの判別に従来使われてきた多岐にわたる詳細な質問にも答えてもらったところ、診断結果はSINSの結果とほぼ一致していることが分かった。

十分な判断ができない状況での手段として

SINSは従来の方法に代わるものではないが、オンラインや電話、時間の制約があるなど、詳細な質問に答えてもらいない場合の評価手段として活用できるだろうと研究者は述べている。

SINSのレベル評価は以下のとおり
1:他者を気遣える人。これからもその調子で!
2:可能な限り他者を気遣う努力をする人。
3:ナルシスト度は平均的。自分の欲求と他者の欲求のバランスを取ろうと努力している人。
4:このテストを受けた80%の人よりナルシスト度は高め。完全にナルシストというわけではないが、自分にはナルシストっぽいところが若干あると認めている。
5:完全にナルシストというわけではないが、中程度のナルシスト。
6:このテストを受けた95%の人よりナルシスト度高し。意外だと思うのなら、他者との交流の仕方を改善できないかどうか考えよう。
7:このテストを受けた99%の人よりナルシスト度高し。意外だと思うのなら、他者との交流の仕方を改善できないかどうか考えよう。

コンラス准教授らの研究結果はオンライン・ジャーナル『PLOS ONE』に発表された。

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