明晰夢を見る人は起きているときに優れた洞察力を発揮する

Text by

  • 2
123RF

123RF

夢を見ているときに、「これは夢だ」とわかっていたり、気づいたりする経験をしたことがないだろうか? こうした「夢と認識して見ている夢」を「明晰夢」と言うが、一部の人たちが明晰夢を見るのは、彼らの洞察力が人一倍高いレベルにあるためと考えられている。

それは彼らの脳が「夢でなければ、この出来事はつじつまが合わない。だから自分は今、夢を見ている」と感知していることを意味している。

明晰夢を見る人は問題解決能力に長けている?

研究者にによれば、こうした認知能力は、目が覚めているときには隠れた関連性や矛盾を見抜く力として発揮され、問題の解決策を導き出すのだとか。

英国リンカーン大学心理学部上級講師Patrick Bourke博士の研究チームは、それを検証すべく、実験的なテストを行った。

言葉の関連性を見出すテスト

研究チームは18~25歳の被験者68人を3つのグループ(明晰夢を1回も見たことがない、月に2回以上見る、過去に2回以上見たことがある)に分け、3つの単語から、それと結びつく共通の単語を導き出すテストを行った。

たとえば、「sand」「mile」「age」の3語が与えられた場合、結びつく共通の単語は「stone」だ(sand stone=砂岩、milestone=一里塚、節目、stone age=石器時代)。

このテストを30問行ったところ、明晰夢を頻繁に見る人は、まったく見ない人と比べて、正解率が25%高いことが分かった。

Bourke博士はこの結果を受け、「夢を見ているときに意識が明晰になる人は、夢に備わる圧倒的リアリティの向こうにあるものが見えていると考えられる。この認知能力は覚醒時に何らかの問題を解決する際、“違った考え方をする能力”として発揮されることがわかった」と述べている。

リンカーン大学の研究結果は米国心理学会(American Psychological Association)発行の専門誌『Dreaming』に掲載された。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking