【アクティブな老後を迎えるために】ビリヤードとビールのすすめ

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flickr_by r0sss

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高齢化社会を迎え、年を取ってもいかに活動的に暮らせるか、生活の質を向上させられるかが重要な課題となっている。

WHOといった公の機関は、「アクティブエイジング」(生活の質を低下させることなく、社会参加を続けながら年を重ねていくこと)を実現するための手段として、65歳以上の高齢者に中程度の運動を週150分ほど行うことを勧めており、その例としてウォーキングや社交ダンス、ハイキング、水泳などが挙げられている。

では、すでに高齢を迎えている人たちの実態はどうなのか?

高齢者の10人に1人がビリヤードを楽しんでいた

デンマーク、コペンハーゲン大学の研究者Aske Juul Lassen氏は4カ月間、延べ100時間にわたり、高齢者の活動を観察し、インタビューも行った。

すると、アクティブエイジングを実現していると見なされる人たちの活動は実に多様で、一般的に「健康的」とは定義されない活動に従事している人も大勢いた。その中でLassen氏がとくに注目したのがビリヤードだ。

高齢者が利用するコペンハーゲン市内2カ所の施設を調べたところ、70~95歳の男性10~15人に1人が週に4日、ビリヤードをしていることがわかった。

何よりも「楽しい」ことが重要

ビリヤードの何がいいかというと、まずやっていて「楽しい」こと。楽しいことを続けていれば、生活の質は向上し、ビリヤードをしに集まってくる仲間と交流することで、地域社会から孤立せずにすみ、社交性を維持できる。

ゲームをしながら1杯飲んだりするのも楽しいし、適量であれば問題ないだろう。それに、高齢になれば、誰でも多少持病を抱えたり、不安材料があったりするものだが、勝負をしている間はそれを忘れられるので、気分転換にもなる。

運動としても高齢者にはぴったり

運動という点で見ても、ビリヤードは体を動かす時間と休む時間が交互にやってくるので、無理なく長時間続けられ、高齢者にはぴったりというわけだ。

Lassen氏は「健康的な老後」「アクティブエイジング」の定義をもっと広くとらえるべきとし、アクティブエイジングの政策には前述の運動のほかに「ビリヤードとビール」を加えてはどうかと述べている。

日本では高齢者のスポーツというとゲートボールが思い浮かぶが、かえってそのイメージのせいで「ゲートボールなんてやりたくない」と思っている人も多いはず。

ビリヤードなら立ったり座ったり、体を曲げたり腕を伸ばしたりを繰り返すし、頭も使う。言われてみれば、ビリヤード、たしかにいいかもしれない。

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