【年を取ってから得をする】楽器の練習を続けるべき3つの理由

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flickr_blumenbiene

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子どものころや学生時代に楽器を習った、練習したという人は多いだろう。好きで続けていたにせよ、仕方なく続けていたにせよ、楽器を演奏するには脳のさまざまな機能を駆使するため、それが後々プラスに働くことになる。本日は楽器を続けた人が高齢になってから得られるメリットをご紹介。

1. 認知機能の衰えを補える

米カンザス大学医療センターの研究チームが60~83歳の高齢者を対象に神経心理検査を行い、楽器の練習・演奏経験の長さ(10年以上、1~9年、無経験)とスコアとの関係を調べたところ、練習・演奏経験が長い人ほど、非言語(視覚、聴覚)記憶、空間視覚記憶、物の名前を言う、新しい情報を取り入れ適応するといったテストで高いスコアを得る結果となった。

練習・演奏経験10年以上の人の場合、楽器と疎遠になる期間が数十年あっても、上記のような利点がすべて失われるわけではないこともわかったそうだ。

また、それを裏付けるように、9歳以前に楽器を初めて10年以上続けた場合、後期成人期に言語作動記憶が衰えないといった利点があることが米エモリー大学の研究によりわかっている。

これは脳の発達時期に楽器を練習することで新たに神経連結が作られ、それが高齢になってから認知機能の衰えを補っているためと考えられるそうだ。

2. 聴覚の衰えを補える

米ノースウエスタン大学が55~76歳の被験者に特定の言葉を聞き分けるテストを行ったところ、楽器の練習を4~14年したことがある場合、中断期間が40年ある被験者であっても聴覚脳幹の活性度が高く、反応が早いことがわかった。

3. 年を取ってから初めても効果あり

「楽器と縁がなかった」という人もあきらめるのはまだ早い。スイス、チューリッヒ大学の研究チームが65歳以上の被験者に週に1時間、楽器の練習をしてもらったところ、4~5カ月で聴覚、記憶、手の動きを司る脳の部位の活性度が高まることがわかったそうだ。

また米国、南フロリダ大学の研究で、60~85歳の被験者にピアノのレッスンを受けてもらい、半年後にさまざまなテストを行ったところ、記憶力、言語流暢性、情報処理能力、計画能力等が向上していることがわかった。

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