ベジタリアンの精子は少なく不活発と判明:米研究

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flickr_vmiramontes

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「草食系」というと、生殖能力が低そうなイメージがつきまとうが、米ロマリンダ大学の研究により、文字通りの草食男子、すなわちベジタリアン男性は肉を食べている男性に比べて精子の数が少なく、その動きも不活発であることが分かり、先日開催された「米国生殖医学会議」で発表された。

ベジタリアンは長寿だが精子の質が低い

研究チームは大学がある南カリフォルニアのベジタリアンたち(主にキリスト教の一派、セブンスデー・アドベンティスト教会の信者)が長寿であることに注目し、男性の場合、これは精子の質と関連があるのではないかと予測し、調査を開始した。

ところが、精子の数は肉を食べる男性(443人)が1mlあたり約7000万個であるのに対し、ベジタリアン(乳製品も摂らない完全菜食主義者も含む31人)は1mlあたり約5000万個、精子の運動率は肉を食べる男性が約60%であるのに対し、ベジタリアンはわずか30%と、ベジタリアンの精子の質はかなり低いことがわかった。

原因は大豆食品の摂取とビタミン12の欠乏?

ベジタリアンは豆腐など、大豆食品を食べることが多くなるが、大豆には女性ホルモンと同じような働きをする植物性エストロゲンが多く含まれており、これが精子の生成を妨げていると考えられる。

エストロゲンの分解を促し、精子の数を維持するのに役立つのがビタミン12なのだが、この栄養素は肉類や魚介類に多く含まれるもので、例外を除いて植物性の食べ物には含まれていないため、ベジタリアンの場合、どうしても不足してしまう。

自然妊娠を望むなら受胎予定日の74日前から大豆断ちを

そうかと言って、菜食をやめなさいというわけにはいかないので、主任研究者Eliza Orzylowska医師は、自然妊娠を望むベジタリアン・カップルへのアドバイスとして「受胎予定日の74日前(精子の生成、成熟にかかる日数は72~74日と言われている)から大豆食品を摂らないように」と述べている。

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