「訴えてやる!」訴訟費用を調達するためのクラウドファンディングが登場

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クラウドファンディングといえば、アイディアと技術はあるが資金のない若い起業家と、それを応援したい投資家を結び付けるものというイメージがあるが、最近はクラウドファンディングで、田舎町に有名アーチストを呼んでコンサートを開く、大手出版社では手がけてもらえない本を出すといったことも行われている。

そんな中、アメリカで訴訟費用の調達を目的としたクラウドファンディグ〈LexShares〉が登場した。

訴訟費用と事業の運転資金の調達

これは主として、大手企業を相手に訴訟を起こしたい個人や中小企業を対象にしたクラウドファンディング。

大手は高額な報酬を払って優秀な弁護士を雇えるし、当事者が裁判に専念しても会社が回らなくなることはない。しかし個人や中小企業にはそんな余裕はないだろう。かといって、泣き寝入りするのは悔しい。

そこでクラウドファンディングで訴訟費用や(裁判中の)事業の運転資金を調達してもらおうというのが〈LexShares〉の趣旨だ。

目標金額に到達していざ裁判となり、勝訴、示談・和解成立などで賠償金や和解金が得られたら、それを支援者に分配する仕組みになっている。裁判に負けても、原告が支援者に何らかの返金をする義務はない。

勝算があるケースのみ

したがって訴訟を起こしたいからといて、どんなケースでも支援を募れるわけではない。まずは詳しい事情を提出し、〈LexShares〉の法律専門家が精査したうえで、勝算があると判断されたケースだけが費用を募ることができる。

そして目標金額に達成し、いざ裁判となったら、支援者はその経緯を〈LexShares〉のサイト上で確認することができるそうだ。

▼製造物責任(左)と契約違反(右)を訴えたいケース

「だったら訴えろ」「弁護士を呼べ」が普通の会話にちょくちょく出てくるアメリカ。〈LexShares〉はそんな訴訟大国アメリカらしいクラウドファンディングと言えるだろう。

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