「肥満でも健康」でいられるのは一時的 20年後には半数が「不健康」になるとの研究結果

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太っていても、血圧や脂質代謝、血糖値などに問題がなく、「健康」と定義される人たちがいるのは事実。しかし、英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの追跡調査の結果、肥満でも「健康」だった人たちの半数は20年後に「不健康」な状態に陥っていることが分かった。

20年におよぶ追跡調査

研究チームは39歳から62歳のイギリス人2521人(75%は男性)を対象に、1992/1994年から2012/2014年の20年間、5年ごとに追跡調査を行った。

調査開始時にBMI値(肥満度指数)、コレステロール値、血圧、空腹時血糖、インスリン耐性を測定し、肥満の状態ではあったものの、そのほかの数値に問題はなく「健康」と分類されたのは66人。

20年で半数が「不健康」に

しかし5年後にはそのうちの32%にあたる21人が「不健康な肥満」の状態に。10年後には27人(41%)、15年後には23人(35%)、20年後には51%にあたる34人が「不健康」な状態に陥っていた。

「肥満だが健康」と分類された人たちのうち、体重を減らし、「肥満ではなく健康」な状態になった人はわずか11%だった。

肥満が長く続けばリスクも増

脂肪はつく場所が問題であり、とりわけ有害なのは腹部の内臓脂肪。「肥満でも健康」と分類される人たちは、内臓脂肪ではなく皮下脂肪が多いと考えられるが、研究者は「長期間、その状態を維持できる人は多くない」と指摘し、「健康と分類されても、肥満であれば最終的に高血糖、悪玉コレステロールの増加といったリスク要因を抱える可能性が高くなることをこの研究は示唆している」と述べている。

たとえ今、健康であっても、肥満の状態にあるなら、安心せずに、まずは減量に努めたほうがよさそうだ。

ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの研究結果は『Journal  of the American College of Cardiology(米国心臓学会誌)』に発表された。

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