カフェインの摂取が多発性硬化症の発症リスク低下に関係している可能性ありとの研究結果

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多発性硬化症とは、脳や脊髄などの中枢神経の軸索を包む髄鞘が炎症によって壊され、情報伝達がうまくいかなくなって麻痺やしびれをきたす病気だ。

これまでの研究でカフェインの摂取がパーキンソン病やアルツハイマー病の発症リスク低下に関係していることが分かっていたが、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部の研究により、カフェインには多発性硬化症に関しても動揺の効果を発揮する可能性があることが分かった。

コーヒーの摂取量を比較

同大学はスウェーデンの研究機関にも協力してもらい、アメリカとスウェーデンの多発性硬化症患者2788人、健康な人3979人のデータをもとに、コーヒーの摂取量と病気の発症リスクとの関連を調べた。

コーヒーを飲まない人はリスクが1.5倍に

スウェーデンの研究データを分析した結果、症状が出る前の年にコーヒーをまったく飲んでいなかった人は、コーヒーを1日6杯以上飲んでいた人に比べて、発症リスクが1.5倍高くなることが分かった。

症状が出る5年前と10年前に関しても、コーヒーを大量に摂取していた場合、同じような予防効果が確認された。

アメリカの研究の場合、症状が出る前の年にコーヒーをまったく飲んでいなかった人は、コーヒーを1日4杯以上飲んでいた人に比べて、発症リスクがやはり1.5倍高くなることが分かったそうだ。

研究者は多発性硬化症の再発や長期的な障害にカフェインがどのような影響を及ぼすかについても研究すべきだろうと述べている。

ジョンズ・ホプキンス大学の研究は月に開催される「米国神経学会」の第67回年次学会で発表される予定。

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