甘~いソフトドリンクが原因で毎年18万人以上が死亡していることが明らかに

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flickr_lilszeto

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炭酸飲料など、砂糖入り飲料についてはまるでいい話が伝わってこないが、米タフツ大学の研究により、砂糖入り飲料を原因とする病気により、毎年18万人以上の人が命を落としていることが分かった。

約61万人分のデータを分析

研究チームは1980年から2010年のあいだに実施された食生活に関する62の調査について、51カ国、61万1971人分のデータを過去の研究より得られたエビデンス(砂糖入り飲料の悪影響を証明するもの)に基づきメタ分析した。

糖尿病、心疾患、がんとの関連は?

そして、糖尿病、心血管疾患、がんについて、砂糖入り飲料(炭酸飲料、加糖のフルーツジュースおよびアイスティ、自家製ジュース、スポーツ/エナジードリンク)の摂取が原因と思われる2010年の死亡者数を推定したところ、以下の結果となった。

  • 糖尿病――13万3000人
  • 心血管疾患――4万5000人
  • がん――6450人

死亡率1位はメキシコ

地域別に見るとラテンアメリカ諸国、経済的に見ると低~中所得国の死亡率が高くなっている。全体的には、メキシコの死亡率が最も高く、成人100万人あたり404.5人が砂糖入り飲料を原因とする病気で死亡している。

アメリカは南アフリカ、モロッコについで第4位(100万人あたり124.9人)。

日本は高所得国の中では最下位

日本は高所得国の中では最も死亡率が低く(100万人あたり11.2人)、全体ではバングラデシュ、エチオピア、ベトナムに次いで下から4番目。とくに65歳以上の死亡率は、1位のメキシコが30%であるのに対し、日本は1%以下だそうだ。

若い世代の摂取を減らしていくことが課題

ただ、世界的に言えることだが、砂糖入り飲料が原因と思われる慢性疾患の割合は高齢層より若い世代のほうが高くなっている。労働人口に占める若者の割合を考えると、砂糖入り飲料がもたらす弊害は経済的にも大きな影響をおよぼしかねない。

また、若者が今の調子で砂糖入り飲料を飲み続けて高齢期を迎えれば、加齢に伴う他の要因も加わり、今よりさらに高い死亡率に達する可能性もある、と研究を率いたGitanjali Singh博士は警鐘を鳴らしている。

米タフツ大学の研究結果は『Circulation』に発表された。

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