受動喫煙により、非喫煙者の脳卒中リスクは30%高まるとの研究結果

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自分がたばこを吸わなくても、喫煙者が吐き出す煙を吸ってしまう受動喫煙。この受動喫煙の悪影響については、これまでにも数々の報告がなされてきた。

米サウスカロライナ医科大学の研究により、脳卒中のリスクが高まることが明らかになった。

大規模なデータに基づく分析

研究を率いたAngela Malek博士によると、これまでにも脳卒中との関連は研究されてきたが、以下ような制限があったそうだ。

  • 将来的リスクを予測したものが少ない。
  • 潜在的な交絡因子(調べようとする因子以外の因子で、病気の発生に影響を与えるもの)に対する調整にばらつきがある。
  • 脳卒中と受動喫煙の定義に一貫性がない。
  • 副流煙への暴露に対する測定方法が異なる。
  • 脳卒中の亜型(サブタイプ)が評価されていない。
  • サンプルが小さい。

今回の研究は、「Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke(脳卒中における地理的および人種的差の理由研究」という、人口をベースにした全国規模の長期的研究で得られたデータに基づくもの。

対象となる非喫煙者約2万2000人(黒人37%、男性45%)のうち、2003年から2012年のあいだに脳卒中を患った人は428人。脳卒中のタイプについて調べたところ、ほとんどが血流の閉塞による虚血性脳卒中であることがわかった。

また対象者のうち、過去12カ月のあいだに副流煙の暴露を受けていた割合は23%だった。

副流煙への暴露でリクスがアップ

そして副流煙以外の因子(高血圧、糖尿病、心疾患の有無など)を調整したうえでリスク分析を行ったところ、副流煙の暴露を受けている非喫煙者は、そうではない非喫煙者に比べて脳卒中を患うリスクが30%高くなることがわかった。

Malek博士はこの結果について「非喫煙者が副流煙にさらされた場合、脳卒中など有害な結果をもたらす可能性を示唆しており、喫煙に対するより厳しい規制を支持する新たなエビデンスとなる」と述べている。

サウスカロライナ医科大学の研究結果は『American Journal of Preventative Medicine』に発表された。

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