息をしなくても酸素呼吸ができる粒子を発明!

2013年07月05日 10時30分

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体が酸素を得るためには息を吸って吐いての呼吸をしないといけない。呼吸をやめると苦しくなるだけでなく、死につながるというのは誰もが知るところだろう。

しかしボストン小児病院の医学博士ジョン・ハイルのチームが、身体に直接注入すれば酸素を供給できる画期的な粒子を発見したのだ。酸素に脂質などを混ぜて超音波処理機にかけて作られ、大きさは2~4マイクロメートルとのこと。

この粒子を注射器で静脈に流すことで、肺で呼吸しなくても体内に酸素が供給される。

水中や宇宙など極限環境での冒険や開発に夢が持てそうな発明だが、もともとは救急医療のために発明されたものだという。人間は数分呼吸できないと死に至るため、救急医療ではいかに患者に酸素を送り込むかが生死のカギになるが、この粒子を注射すれば人工呼吸や酸素マスクを使うより比較的簡単で確実に酸素不足を解決可能になる。

「注射で酸素を直接血液を送りこむ」という発想は100年前からあり、実際に酸素を注射する実験や治療が行なわれたが、酸素をそのまま送ると血栓ができてしまうためお蔵入りになっていた。

しかし、ハイル氏は2006年に重い肺炎の少女の治療に携わったことをきっかけに「注射できる酸素」のアイディアについて調べ始め、ボストンの技術開発資金やハイル氏に対する国防省基礎研究賞を元に研究を進め、完成したという。

100年にわたって無理と言われてきた注射で酸素を送り込む方法。この発明が、今後多くの人を救う事はまちがいないだろう。

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