2047年には、今の「猛暑」が「冷夏」に…… 米大学が気候の分岐点を予測

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今世紀半ばの地球は、最も寒い年でも、これまでで最も暑かった年より暖かくなる──。米ハワイ大学マノア校の研究チームがこんな予測を明らかにした。温室効果ガスの排出がこのまま増加を続けると、2047年には現在の「猛暑」が「冷夏」になってしまうようだ。

米ハワイ大学マノア校のカミロ・モラ博士らは、世界12カ国の21機関で運用されている39の気候モデルを分析した。これまでの研究が主に地球全体の平均気温の変化についてのものだったことに着目し、研究チームは地球を約1000平方キロメートルずつに分割。それぞれの地域について、温室効果ガスの排出がこのまま増加を続けるものとして、39の気候モデルの結果を平均して分析した。

その結果、地球の過半数の地域で、2047年以降の最も寒い年が、1860年〜2005年の間で最も暑かった年よりも暖かくなることが判明した。このように「以降の気温が、過去最も暑かった年よりも暖かくなる」年を「気候逸脱点(climate departure)」と名付け、世界の主な都市についても分析している。ニューヨークでは同じく2047年、モスクワでは2063年といった具合だ。熱帯では気候逸脱点が早くやってくると予測され、メキシコシティーでは2031年、ジャカルタでは2029年となっている

研究では、温室効果ガスの排出を削減する努力がなされれば気候逸脱点を20〜25年遅くすることができることも指摘している。短い時間にも思えるが、研究チームは「自然や人間社会が新たな気候に対応したり、さらに温室効果ガスを削減するための技術を開発したりする時間ができる」としている。猛暑ばかりの未来はもう避けられないのかもしれないが、それに立ち向かう準備をするためにも、温室効果ガスを削減する努力を続ける必要があるだろう。

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