「本格梅酒」の表示に業界ルールが定まる、和歌山県の”UME”戦略が凄い!

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「和歌山県」報道資料

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梅の産地である和歌山県の、「梅」に対する取り組みが凄いことになっている。

「本格梅酒」に対する業界ルールが定まる

日本洋酒酒造組合は23日、梅と糖類および酒類のみを原料とし、酸味料や着色料、香料を試用していない梅酒のみ「本格梅酒」と表示することができる、というルールを定めた。

このルールが制定された背景には、日本一の梅の産地である和歌山県の取り組みがある。

合成梅酒との差別化が狙い

和歌山県は全国の6割以上を占める日本一の梅の産地。昨年で、50年連続の日本一を達成した。

梅酒の国内消費の先細りが懸念される中、和歌山県の知事は「健康志向の強い米国で梅干しをはやらせたい」と輸出拡大に力を入れている。

輸出量が伸びつつある梅酒だが、梅を使わずに酸味料で味付けしている合成梅酒が増えていることから、和歌山県は「本格梅酒」という名称で差別化できるように国に要望していた。

「UME」を世界農業遺産に申請

和歌山県は、梅の海外戦略に本腰を入れている。

今月9日、和歌山県は梅の栽培方法から梅干し生産まで一貫した「みなべ・田辺の梅システム」を世界農業遺産として、国連食糧農業機関に申請。

その際、梅の表記を英名の「ジャパニーズアプリコット」ではなく「UME」と表記することにこだわったという。

和歌山県は、梅の世界進出についてこのように述べている。

SUSHIなどのように、UMEを世界共通語にしたい

申請は、順調なら5~6月ごろに認定される見通しだ。

「梅バーガー」や「梅ガチャ」も

和歌山県はこの他にも、さまざまな「梅」への取り組みを行っている。

県の食料産業クラスター協議会では「紀州梅バーガー開発研究会」が結成され、和歌山県産の梅を使ったハンバーガーの開発やアピールなどが行われいる。

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この梅バーガーは、昨年、鳥取県で行われたご当地ハンバーググランプリで、全国30団体のご当地バーガーの中から「日本一」に選ばれた。また、松山で行われた「第63回全国松山大会 地域活性たからいち」でもグランプリを獲得した。

その他にも、和歌山県には紀州南高梅を練りこんだ「梅うどん」や、本物の梅干しが出てくる「梅干しガチャポン」、ランナー向け梅干し商品「ウメパワプラス」など、多くの梅干し関連商品がある。

和歌山県の「UME」戦略に、今後も注目したい。

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