農産物・食品の輸出額が過去最高の6千億円に!輸出先1位は”香港”

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農産物と食品の輸出額が、過去最高である6117億円になった。

統計開始以来の最高値

農林水産省は10日、「平成26年農林水産物・食品の輸出実績」を発表した。

農林水産省「平成26年農林水産物・食品の輸出実績」プレスリリース

平成26年の日本の農林水産物・食品の輸出額は、前年比11.1%増の6117億円。昭和30年の輸出額統計開始以来の最高値となった。

「和食ブーム」や「規制緩和」が背景に

輸出額が伸びた背景には、海外での「和食ブーム」と、東京電力福島第1原発事故後に各国で導入された日本の農産物・食品の輸入規制が徐々に緩和されていることがあるとみられている。

原発事故以来、さまざまな国で日本の畜農産物などに対する規制措置が設けられた。

しかし、エクアドルとベトナム、豪州がすべての輸入規制措置を撤廃するなど、規制はしだいに緩和の方向に動いている。EUでも平成26年4月、証明書を要求する品目や対象となる県を縮小するなどの規制緩和が行われた。

輸出先ベスト3は「香港」「米国」「台湾」

主要な輸出先国は、以下のようになっている。

  • 1位 香港(輸出額1343億円)
  • 2位 米国(輸出額932億円)
  • 3位 台湾(輸出額837億円)
  • 4位 中国(輸出額622億円)
  • 5位 韓国(輸出額409億円)

輸出先1位である「香港」への輸出品で最も多いのは「真珠」(輸出額178億円)。次いで、「乾燥なまこ」と「たばこ」の輸出が多くなっている。

輸出額最多は「ホタテ貝」

どのような農産物と食品の輸出が多いのだろうか?

「農産物」の輸出額は、3570億円。輸出額が多いのは、以下の商品だ。

  • 1位 菓子(米菓を除く) 148億円
  • 2位 清酒 115億円
  • 3位 りんご 86億円

「水産物」の輸出額は、2337億円。そのランキングは以下のとおり。

  • 1位 ホタテ貝 447億円 
  • 2位 真珠 245億円
  • 3位 さば 115億円

真珠は香港や米国、タイなどに多く輸出されている。

「林産物」の輸出額は211億円で、そのうち丸太が69億円となっている。中国や韓国、台湾など近隣アジアへの輸出が多くなっている。

お菓子の世界進出が進む

対前年比33.1%、平成26年農産物輸出額の1位になるなど、「お菓子」の海外進出が進んでいる。

愛知県のせんべいメーカーがつくる「いかの北海揚げ」は2013年6月に、イスラム教の戒律に沿っていることを示す「ハラル認証」を取得し、マレーシアや東南アジアなどに輸出されている。

また欧米では、回転ずしチェーンで「どら焼き」が販売されているという。

アジアなどの新興国で中間層の所得拡大や、欧米などでの和食ブームの影響で、日本のお菓子の需要が拡大している。

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