「無神経では…」小学校で行われている”生い立ち授業”に批判が殺到

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小学2年生で行われている「生い立ち授業」に批判の声が殺到している。

一部児童の負担に

1992年度から小学校1・2年生に「生活科」の授業が新設された。

その一環として学習指導要領に基づいて行われている「生い立ちを振り返る」授業が、一部の児童や保護者の負担になっていると話題になっている。

「生活科」とは?

「生活科」は、「枠に入らない子供の生活体験を土台にしながら、子どもが自分で考え、生き生きとした学習を展開しよう」という目的で新設された科目。学習指導要領には以下のように記載されている。

多くの人々の支えにより自分が大きくなったこと、役割が増えたことが分かり、これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもつとともに、これからの成長への願いを持って、意欲的に生活することができるようにする

生活科の授業の一環で、多くの学校が「生い立ちを振り返る授業」を行っている。

授業内容は?

具体的にはどのような授業が行われているのだろうか?

生活科活動事例集によると、「名前の由来を聞く」「母子手帳などを見て赤ちゃんの時の身長や体重を記入する」「赤ちゃんだった頃の記念品を持参」「成長のアルバムを作る」などの活動が行われているという。

里親家庭などの「負担」に

しかし、「生い立ち授業」について、里親家庭や児童養護施設で暮らす家庭などから「負担だ」という声があがっている。

何らかの事情があって親と暮らしていない子供や、里親で子供の名前の由来を知らない家庭などにとって、生い立ち授業は大きな苦痛となっているようだ。

ネット上に批判の声が続々

生い立ち授業について、ネット上には多くの反響が投稿されている。


「家庭に問題がある児童にとっては苦痛でしかない」など批判の声が続々と投稿されている。

「学校側に配慮が必要」と専門家

生い立ち授業の実態調査を行った専門家は、小学校の現場では「多様化した家庭を把握することが困難」として、このように述べている。

家庭の多様化も進み、親子の血縁主義という視点から多様な家庭の児童がいることを前提とした授業へと「生い立ちの授業」を見直す必要がある

ネット上には、生い立ち授業の他にも「2分の1成人式」や「母の日」「父の日」に関する活動にも配慮が必要だという意見もあった。

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