房総半島でシカ科の外来種「キョン」が大繁殖!7年でおよそ12倍に

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「東京都総務局」HP

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房総半島の南部で、シカ科の外来種「キョン」が大繁殖し問題となっている。

体高さ50センチ程度のシカ科

キョンとは、中国や台湾原産のシカの外来種。体高は50センチほど、体重15キロほどで、草や木の葉などを食べる。

在来植物を食べることでの植生の破壊や農業被害、生態系への影響が懸念されており、2005年には農業被害を及ぼす「特定外来生物」に指定された。

動物園から脱走か?

房総半島では1980年代頃から野生の「キョン」が目撃されるようになった。市の動植物園から脱走したキョンが繁殖したとみられている。

キョンは生後1年で繁殖可能になり年中出産可能なので、温暖で餌となる草などが豊富な南房総で数が増えていったと考えられる。

7年でおよそ14倍に

房総半島南部におけるキョンの生育数は、2007年度は約3400頭だったが、2014年度末には約4万700頭となった。およそ7年間で12倍近く増えた計算だ。

千葉県は駆除計画を策定して駆除を行っているが、捕獲数は年2200頭程度で駆除は進んでいない。

伊豆大島でも繁殖

また伊豆大島でも、1970年に台風で動物園の柵が壊れて逃げ出した十数頭のキョンが野生化して繁殖し、農業被害や交通事故などの被害が発生している。

2014年度に行われた調査によると、伊豆大島に生息する「キョン」の数は約1万1千頭。島の人口8千300人をはるかに上回る数だ。

駆除するも被害は減らず

伊豆大島では、2012年度から毎年約千頭のキョンを捕獲していたが、被害は減るどころか増加。

東京都が調査したところ、キョンは駆除しても年15%のペースで増えているので、年千頭の捕獲では増加を抑えるだけで根絶させることはできないと判明。

毎年2千~3千頭捕獲する必要があると分かったが、島内にはハンターは二人しかおらず駆除は難航しているという。

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