「読まなくなるだけ…」図書館への“新刊貸出の1年猶予”要請に反論が続々

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出版社や作家らが、図書館での新刊の貸出に猶予期間を設けるよう求めている。

図書館が出版不況の一因?

今月都内で開催された「全国図書館大会」で「出版と図書館」という分科会が行われた。

分科会で新潮社の佐藤社長は、図書館が「読書のための」施設と認識されることが公立図書館と書店の役割分担を混乱させている点などを指摘し次のように述べた。

“増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している”

本が売れない要因の一つは図書館の貸し出しにあると訴えた。

図書館の貸出冊数、30年で9倍

出版界の総売上げは1996年以降マイナスに転じており、2014年には7割弱に落ち込んだ。

一方で、図書館の館数や貸出数は増加。1975年には6900万点だった図書館の貸し出し冊数は2005年には6億1700万点と、30年間で約9倍に増えた。

このような状況を受けて、出版社や書店、作家らは11月にも「新刊に1年の貸出猶予」を求める文書を図書館に提出することを計画しているという。

ネット上には「図書館のせいじゃない」という声

本当に図書館は出版不況の一因なのだろうか?ネット上にはさまざまな意見がよせられている。

中には「猶予期間を設けるべき」という意見もあったが、「図書館で借りられなかったらといって買う人はいるのか?」「かえって本離れを加速させるのでは?」など図書館の貸出を規制しても本の売上増加には繋がらないのではないかという意見が多くみられた。

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