「雫が落ちてこない…」経団連が2016年の賃上げに前向きな姿勢を示すも、ネット上には悲観的な声が多数

2015年12月22日 17時19分

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123RF
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経団連が、2016年春闘での「賃上げ」に前向きな姿勢を示した。

経団連「賃上げ」を大筋で了承

経団連は22日、「前年を超える賃上げへの取り組み」などを求めた2016年春季労使交渉に向けた指針を大筋で了承した。

企業の収益に見合った積極的な賃上げを会員企業に求めていくことが柱だ。

指針には他にも「ベアや定期昇給、賞与などを総合的に考慮した賃上げの要求」などが記載されているという。

安倍首相の要求に応じる

経団連が賃上げを容認した背景には、再三にわたる安倍首相の要請がある。

安倍首相は11月、経団連の榊原会長らが出席する官民対話で「経済の好循環の実現は“設備投資”と“賃上”げにかかっている」と主張。

また、「名目GDPを600兆円に増加させるためには、賃金上昇と共に最低賃金もふさわしいものとしなければならない」として、最低賃金を毎年3%程度引き上げるように求めた。

ネット上には「増税分で消える」という声

経団連が2016年春闘の「賃上げ」に前向きな姿勢をみせたことを受けて、ネット上にはさまざまな反響がよせられている。

  • 前向きな姿勢を示しただけ
  • 景気の先行き不透明な中、大手企業でさえ困難
  • 経団連加入企業が上がっても、日本全体が底上げしなければ無意味
  • 賃上げの割に、雫が落ちてこない
  • はいはい、もうすでに形骸化してますよ?
  • ベア分は増税分で消える
  • 消費増税に備えて、5%以上アップしてくれ

「雫が落ちてこない」「増税分で消える」など、悲観的な声が目立った。

大企業と中小企業で大きな差

なぜ、賃上げが容認されたという報道にも関わらず、悲観的な声が多いのだろうか。

経済産業省の調査によると、2015年に賃上げを実施した企業は、大手企業は94.5%なのに対し、中小企業は67.6%。

また、賃上げを実施した企業のうちベースアップを実施した企業の割合も、大手企業は66.8%なのに対し、中小企業は26.9%に留まった。

日本の企業の99.7%を占める中小企業の労働者には、賃上げはまだまだ波及していないようだ。

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