法的措置も?ザハ氏事務所「新国立」デザインの類似性調査を始める

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「JAPAN SPORT COUNCIL」HP

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ザハ・ハディド氏の事務所が、新たに決まったデザイン案と旧デザインの類似性の調査を開始した。

調査を始めたと発表

白紙撤回となった新国立競技場の旧デザインを手掛けた「ザハ・ハディド氏」の事務所は23日、採用された新国立競技場デザインと自らのデザインの類似性について調査を始めたことを明らかにした。

調査の結果次第では法的措置に踏み切ることも示唆している。

「座席配置などが類似」と指摘

ザハ氏らは新国立競技場の新たなデザインが建築家・隈研吾氏らの「A案」に決まった22日、次のようなコメントを発表していた。

我々のデザイン案と似ている

似ていると指摘しているのは、「スタジアムのレイアウト」や「座席配置」。また、「2年間のデザインワークとコストカット案」の要素も確認できると指摘している。

知的所有権を主張

採用された新案は、建設家・隈研吾氏と大成建設、梓設計のチームが作成した案。

ザハ氏の事務所は、2年にわたって活動を共にしていた大成建設と梓設計は「我々の情報の全てにアクセス可能だった」として、当時のデザインの要素が新デザインに含まれていないか詳細に調査する。

また、ザハ氏事務所は「知的所有権は我々にある」と主張しているという。

ネット上には「いいかんげんにしてくれ」と嘆きの声

またもや浮上した「類似問題」を受けて、ネット上には多くの反響がよせられている。

「もはや何をやってもケチしかつかない」と嘆く声や「間に合うのか…」と心配する声などが投稿されていた。

他の建築家も類似性を指摘

新しく採用された新国立競技場案は、ザハ氏の案に似ているのだろうか?

不採用となった新国立競技場「B案」を手掛けた建築家・伊東豊雄氏は採用されたデザインについて、客席の構造などがザハ案とそっくりだと指摘し「訴えられるかもしれない」と話している。

また、建築エコノミストの森山高至氏は「柱の位置やスタンド形状の放射線がほぼ一致している」として「前案を参考にしているのでは」との見解を述べた。

隈氏、偶然の一致と主張

採用された「A案」を手掛けた建築家・隈研吾氏は、ザハ氏デザインとの類似性は偶然の一致だと主張。

ザハ案では「サドル型」のスタンドが「フラット」になっていることを述べ、類似性を指摘されているスタジアム上部の回廊については「外苑の森を高い場所から眺めたいという発想から得た。自然の結果だと思う」と説明した。

今後の行方は?

もし、ザハ氏事務所が類似性を確認して法的措置に踏み切ったらどうなるのだろうか?

ザハ氏事務所と日本スポーツ振興センターの契約では「設計ないしデザインについて、著作権やその他知的財産権はザハ事務所に依拠する」となっていることから、契約に抵触する恐れもある。

また、ザハ氏側にはデザイン監修料として13億円を支払い済みだが、契約解除時に違約金を支払う事項を設けていないことから、違約金や賠償金などを請求される恐れもある。

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