氷見漁港の初セリで「ぶり」の水揚げがわずか37匹!不漁で価格が3倍に高騰

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「富山県氷見漁業協同組合」HP

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富山県で「寒ぶり」が深刻な不漁となっている。

氷見魚市場で初ぜり

富山県の氷見魚市場で4日、初ぜりが行われた。

氷見漁港では12月~翌年2月ごろに寒ぶり漁が最盛期を迎え、2011年からは例年11月・12月に「ひみ寒ぶり宣言」を実施。

6キロを超えるぶりのみを「ひみ寒ぶり」として取扱い、宣言後は「寒ぶり」1個体に1枚ずつ販売証明書を付け、専用の青い魚箱で出荷している。

昨秋から「ぶり」が不漁

「ぶり」は氷見の主要な魚で、平成26年度には総漁獲量15,639トンのうち約2割をぶり類が占めていた。

しかし、今シーズンは水揚げが低迷。昨年11月のぶり漁獲量は一昨年の3~4割程度。10月末~12月末までの水揚げ数は例年の1割ほどに留まった。

このため、今シーズンは年が明けたにも関わらず未だに「ひみ寒ぶり宣言」が行われていない。

1日の漁獲量、2千匹→37匹に激減

4日に開かれた初セリに水揚げされた「ぶり」はわずか37匹。2000本を超える水揚げ日もあった昨年1月と比較すると大幅な不漁となっている。

この不漁に対して、氷見漁協は次のようにコメント。

昨年11月、12月と寒ぶりの水揚げが振るわず、ひみ寒ぶり宣言ができずに新年を迎え関係者一同残念な思いです。今年も大漁を祈るとともに、消費者の皆様には安心で安全な魚を提供できるように頑張っていきたいと思います

ネット上には、ひみ寒ぶりの不漁を嘆く声が投稿されている。

不漁による価格高騰を嘆く声もみられた。氷見漁港近くの鮮魚店では、ぶりが例年の3倍以上の価格で販売されているという。

不漁の原因は不明

なぜ、富山湾で「ぶり」がこれほどの不漁となっているのだろうか?

寒ぶりの魚群は例年、日本海にある水温が低い海域を避けて日本近海に寄ってくる。そのため、日本海の沖合を暖水が覆った年や暖冬で時化がほとんどなかった年などに不漁となることがあった。

しかし今シーズンは、冷たい海域が能登半島近くまで南下して寒ぶりが富山湾に入りやすい条件となったにも関わらず不漁となっており、富山県の水産研究所の職員も原因が分からないと話しているという。

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