国際線の全空港に「ボディスキャナー」導入へ!プライバシー・健康への影響は?

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「国土交通省」資料

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国際線がある全ての空港に「ボディスキャナー」が設置される。

2020年までに設置の方針

読売新聞は12日、国土交通省が国際線が運航されている国内の全ての空港に「ボディスキャナー」を設置する方針を固めたと報じた。

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに設置する。

電波で異物を検知

ボディスキャナーとは、微弱な電波をあてて異物を検知する検査。

国際ルールで金属探知機・接触検査以外の検査方法として認められており、欧米を中心に世界各国で積極的に導入が進められている。

およそ10秒で全身を検査

ボディスキャナーによる検査は、上着等を脱いで機器に入り決められたポーズで数秒停止。

「国土交通省」資料

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検査にかかる時間はおよそ10秒程度。機器によっては、その場で回るなどの動作が必要なこともある。

安全対策のため

国土交通省はボディスキャナーを導入する理由を「国際テロの脅威が高まる中での、東京オリンピック・パラリンピックに向けての保安検査の厳格化」と「旅客流動の円滑化」と説明している。

2014年10月からの1年間で、航空機内に危険物が持ち込まれたケースが国内で43件あったことが判明。

2009年にはオランダ初米国行きの航空機で、男が隠し持っていた爆発物を金属探査機で見つけることができずにテロ未遂事件が発生した。

このような状況を受けて各国は空港検査に関する対策を強化。米国運輸保安庁は先月、一部の乗客に対してボディスキャナー検査を強制することを発表した。

ネット上には懸念の声も

ボディスキャナーの導入について、ネット上には多くの反響がよせられている。

「国際・国内問わずやるべき」「2020年と言わず、迅速に導入すべき」といった賛同の声が多かったが、中にはプライバシーの問題や健康への影響を懸念する声も見られた。

 スキャン結果は“絵”で表示

ボディスキャナーでプライバシーが侵害される恐れはないのだろうか?

かつては衣類を透過した鮮明な画像がモニターに表示されるボディスキャナーもあったが、最新のボディスキャナーではモニターには「人の形をした絵」と検査結果が表示される。

「国土交通省」HP

「国土交通省」HP

また、データもそのつど自動で消去されるのでプライバシーは保護されるという。

携帯の数百分の1以下の微弱電波

ボディスキャナーの電波は体に何か影響を及ぼすのだろうか?

国土交通省によると、最新のボディスキャナーで使われるのは遺伝子を傷つける作用がない「ミリ波」という電波。

強さも携帯電話の数百分の1~1万分の1程度の微弱電波で、諸外国において健康上の課題は指摘されていないという。

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