報復人事?岡山大が不正を告発した教授2人を解雇し、衝撃が広がる

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論文の不正を告発した大学教授2人が解雇され、衝撃が広がっている。

「適性を欠く」と前学部長らを解雇

岡山大学は12日、薬学部の前学部長の森山芳則教授と前副学部長の榎本秀一教授の2名を昨年12月28日で解雇したことを発表した。

大学側は解雇した2人について「真実と認められない情報を流し大学の社会的評価を傷つけた」と主張している。

論文の不正を告発

解雇された2人は2012年と2013年、学内の計31本の論文に「流用」や「ねつ造」などの不正行為があったと内部告発した。

これに対して岡山大学は2015年3月、いずれの論文にも不正はなかったという調査結果を発表。

論文に実験結果と異なる画像が掲載されていたことについては「誤って掲載した」として「故意ではないので、不正とは認定しない」とした。

大学側「教授の適正を欠く」と説明

大学側は2人の解雇理由として「調査中にも関わらず論文に不正があったかのように外部に情報を流した」「無断で学内で記者会見を開いた」など9項目を説明。

職務命令に違反しており大学教授の適正を欠くなどと指摘した。

元教授ら「職権乱用」と提訴

解雇された元教授らは解雇には合理的な理由がないとして12日、岡山地裁に提訴。次のように主張している。

解雇権の乱用だ

処分の無効と2千万円の慰謝料などを求めているという。

ネット上には批判や嘆きの声

論文の不正を告発した教授らが解雇されたことを受けて、ネット上には衝撃が広がっている。

  • 考えられねぇ…
  • 不正告発した方が解雇されるなんて…
  • 明らかに報復人事?
  • 要するに権力者に楯突くと粛清されるという話
  • リアル鬼が島
  • 学外メンバーでもう一度調べるというわけにいかないのか?
  • まともな内部告発保護法を作るべき

批判や嘆きの声が多数投稿されていた。

解雇された元教授らは2014年にも、ハラスメント行為をしたという理由で岡山大学から懲戒処分を受け、学部長・副学部長から解任されている。

論文不正が相次ぐ

STAP細胞を皮切りに研究の不正が問題視されるようなり、国内で不正論文の発覚が相次いでいる。

先月25日、熊本大学は論文に画像の流用などの不正が見つかった教授を停職1ヶ月の懲戒処分に。同日、兵庫医大は論文などに虚偽記載があったとして教授を懲戒解雇とした。

また、名古屋大学と金沢大学は文科相への告発を受けて、過去に発表した論文について調査を実施している。

文部科学省には2014年度に大学や研究機関から12件の研究が不正と報告されているという。

論文不正は根深い問題のようだ。

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