「賄賂では…」検定中の“教科書閲覧”に教員ら5千人超が関与と判明し、衝撃が広がる

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flickr_PROajari

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検定途中の教科書の閲覧問題に5000人を超える教員らが関わっていることが分かり、衝撃が広がっている。

22社中12社が不適切な行為

文部科学省は22日、教科書会社が検定中の教科書を教員などに見せていた問題についての調査結果を明らかにした。

それによると、平成21年度から昨年度までに、小中学校の教科書を発行する22社のうち12社が5157人の教員などに対して検定途中の教科書を閲覧させるなどの不適切な行為をしていたという。

中元や歳暮も

不適切な行為の内容は、次のとおり。

  • 9社が教員ら1151人に検定中の教科書を「閲覧」させる
  • 10社は教員ら3996人に検定中の教科書を「閲覧」させ、金品を提供
  • 1社は、教科書の採択に直接関わる教育長や教育委員10人に中元や歳暮を贈る

金品の提供をしていた会社は「謝礼」などの名目で3~5万円の現金や3000円~1万円相当の図書カードを渡していたという。

ネット上には「子どもに示しがつかない」と批判の声

教科書会社が検定中の教科書を教員や教育委員などに閲覧させ金品を提供していたこと受けて、ネット上には多くの意見が投稿されている。

  • 「ワイロ」ではないのか?
  • 子供に示しがつかない
  • なぜ今まで放置されていたか?
  • 教育者が教育に関する不正を平然と見過ごしてはダメだろ
  • 関わった教員に教育者の資格なし
  • なぜ刑事的観点からの議論が起きないのか
  • 厳しい罰が必要

批判の声が多いが、中には「なぜダメなのか?」という疑問の声もあった。

その後の教科書選びへの影響が懸念

文部科学省は検定中の教科書を外部に見せることは禁止しており、教科書協会も「教員らに金品提供しない」という独自ルールを定めている。

検定に合格した教科書はその後、教育委員長や学校の校長などによって選ばれる。

「文部科学省」HP

「文部科学省」HP

検定中の教科書を閲覧させて金品の供与をすることは、その後の公平な採択に影響を及ぼすかもしれない。

ある教科書会社は検定中の教科書を見せた理由について「質を高めるため」と弁明しているが、検定中の教科書は指摘された部分以外は修正できないし、検定後も文部科学大臣の承認を受けないと訂正できない。

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