海底下に「放射性廃棄物」の最終処分場?経産省の検討に不安の声が続出

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経済産業省「科学的有望地の要件・基準に関する
地層処分技術 WG における中間整理」

経済産業省「科学的有望地の要件・基準に関する 地層処分技術 WG における中間整理」

高レベル放射性廃棄物の最終処分場候補地として「沿岸の海底下」や「島の地下」が検討される。

研究会を設置へ

経済産業省は、高レベル放射性廃棄物の最終処分に関して「沿岸部の海域」における地層処分を検討する研究会を設置することを発表した。

26日に研究会を設置し、今年度中にも「有望地」を示す方針だ。

「沿岸部=より適性が高い」と判断

高レベル放射性廃棄物の地層処分に有望な場所を検討してきた経産省は昨年12月、中間整理を公表。

輸送時の安全性確保の観点から「沿岸からの距離が短い島を含む沿岸部」は「より適性が高い」として、専門家を交えて具体的な検討を進めるために大学教授らから成る研究会を設置することを決めた。

輸送時の安全性などメリット

なぜ、沿岸部が「より適性の高い地域」とされたのだろうか?

中間報告には、次のようなメリットが書かれている。

  • 輸送時の安全性の確保
  • 隆起速度が比較的小さいことが期待
  • 動水勾配が比較的小さいことが期待
  • 沿岸海底下は、土地利用に関する制約が小さい

また、沿岸部のなだらかな地形は地質環境が比較的単純なため、安全評価に必要な調査が簡単となる好ましい場所を見つけ出すことが十分期待できるという。

ロンドン条約には違反しないのか?

放射性廃棄物を海洋に投棄することは1972年制定の「ロンドン条約」で禁止されているが、沿岸部の海底下に最終処分場をつくることは条約に違反しないのだろうか?

中間報告によると海底下への廃棄はロンドン条約で原則禁止されているが、「陸上から利用可能な海底下の貯蔵所は含まない」という。

ネット上には不安や反対の声

沿岸部の海底下等に高レベル放射性廃棄物の最終処分場が作られることを、世間の人々はどう考えているのだろうか?

ネット上には多くの反響がよせられていた。

  • 地球をなんだと思っているんだ!!
  • 正気なんだろうか?
  • これはとても認められない
  • 地権者が居ないって「みんなのもの」って事だよ!
  • 本気? 管理しきれんの?
  • 海に捨てるのと同じ結果
  • 漏れてもわからないのでは?
  • ゴジラが現実になりそう

中には「それがベストという気がしないでもない」「ぜひとも検討を進めて」と賛同する声もあるが、多くが不安の声や反対意見だ。

「地下水流動」や「津波」など課題も

中間報告書では、沿岸部に最終処分場を作ることの課題として「浸食」や「地下水流動等への影響」、「津波が地上施設に与える影響」や「地下施設への塩水流入の可能性」などを指摘。

処分地の選定調査においてこれらの課題を十分確認・考慮する必要があるとして、課題をどのような技術を用いていつまでに整備するのか具体的な検討を進めることが重要だと書かれている。

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