授業無効の恐れも?更新忘れによる「教員免許失効」が数十件あったと判明

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flickr_Dick Thomas Johnson

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教員免許の更新を忘れて失効し、その後再交付を受けた教員が数十人いることが分かり、衝撃が広がっている。

74人に免許を再交付

読売新聞が、教員免許の更新に関する文部科学省調査の結果を報じた。

それによると、2012~2014年度に教員免許が失効した計209人の幼稚園・小中高校教員のうち、74人が失効後に免許の再交付を受けて再び教員として働いているという。

2009年から「更新制」に

その時々で必要な最新の知識技術を身につけるという目的の下、教員免許は2009年から更新性となった。

2009年以降に授与された教員免許は有効期限が10年。

それ以前に取得した免許でも更新講習の受講義務がある場合は、期限までに30時間以上の更新講習を修了しないと免許が失効する。

大半は更新を忘れて失効?

2012~2014年度に免許が失効した209人中74人が再交付を受けた理由を、文部科学省はこう分析している。

退職を決意した後に翻意した人もいる可能性はあるが、大半は更新を忘れたケースとみられる

「更新を忘れていたとみられる…」と話した。

ネット上には批判の声が多数

教員免許の更新を忘れていたとみられる事例が多数あったことを受けて、ネット上には多くの反響が投稿されている。

批判的な声が多いが。

  • “うっかり”で許せるのは、うっかり八兵衛だけ
  • 提出物の期限にはうるさいくせに!
  • 生徒には口やかましく言うくせに教師自身がこれでは
  • うっかりで済まされるのが全く理解できない
  • バケツもって廊下で立ってなさい!

「仕方がない」という声も。

  • 教師と言うのは想像以上に自分の時間がない方が多い
  • 日々の業務が忙しすぎる為でしょう
  • 正直な話、学校業務で多忙を極める中で講習行くのって大変
  • そもそも免許更新制のメリットってそんなにあるの?

日々の業務が忙し過ぎて更新講習を受ける時間がないという意見もあった。

日本の小中学校教員の1日の平均労働時間は約13時間。中学校と中等教育学校の教員の1週間あたりの仕事時間は54時間と、OECD平均(38時間)を大きく上回っている。

授業が「やりなおし」になるケースも

日本の教員が忙しすぎるのは確かなようだが、教員免許の失効は生徒に甚大な影響を及ぼす恐れがある。

昨年10月、千葉県の志学館高等部で家庭科担当の女性教諭が免許が失効しているにも関わらず授業を行っていたことが判明。

この女性教諭が実施した46時間の授業は無効となり、276人の生徒が同じ授業を再履修することとなった。

三重県のウィッツ青山学園高校でも昨年、非常勤講師が3年7ヶ月もの間教員免許が失効している状態で授業をしていたことが発覚。生徒2058人の単位が無効になる恐れがあるという。

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