「とんでもない…」もんじゅ廃炉に3000億円との試算に、衝撃が広がる

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「もんじゅ」HP

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高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉には約3千億円の費用がかかるという試算が明らかになった。

日本原子力開発機構が試算

馳浩文科相は16日、福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にするには、30年間で約3千億円の費用が必要という試算を明らかにした。

2012年に日本原子力開発機構が出した試算で、内訳は以下のとおり。

  • 使用済み燃料の取りだし 約200億円
  • 廃炉中の維持管理 約1500億円
  • 施設解体 約1300億円

輸送費や解体に必要なナトリウム除去技術確立の研究開発費などは含まれていない。

もんじゅはナトリウムを冷却に用いるなど特殊な構造をしているため、一般の商用原発に比べて廃炉費用が高額になるという。

臨界直後に事故

「もんじゅ」は発電と同時に燃料を生産することができるループ型ナトリウム冷却高速増殖炉の原型炉。

高速炉は「エネルギーセキュリティ」や「廃棄物対策」などの視点から各国で開発が進められている。

日本は研究開発拠点として「もんじゅ」を開発。平成6年に初臨界したが、翌年にナトリウム漏れ事故が発生し、それ以来運転を停止している。

ネット上の反響はさまざま

もんじゅの廃炉に約3000億円の費用が必要という試算を受けて、ネット上には反響が殺到。

再稼働を求める声もあったが、廃炉を求める声が多い。

他にも「とんでもない負債…」「解体技術がないのになぜ作った」という批判の声や、「更に莫大な費用がかかるのでは…」「こんな金額で済むとは思えない…」といった指摘も投稿されていた。

政府は事業継続の方針

もんじゅは今後どうなるのだろうか?

馳浩文科相はもんじゅの廃炉費用試算について「過去の試算で不確かな数字」と語った上で、次のようにコメント。

核燃料リサイクル事業計画を継続するのが政府の方針

政府は核燃料リサイクル事業を継続する方針だと語った。

維持費用は年200億円超?

もんじゅでの研究開発事業には昭和55年度~平成27年度までに10,225億円の事業費がかかっている。今後、もんじゅを廃炉にせず維持し続ける場合は、どれだけの費用がかかるのだろうか?

平成27年度予算における「もんじゅ」の事業費(予算額)は次のようになっている。

【事業費】

  • 安全対策・点検実施に係る経費 159億円
  • 設備の維持管理費 38億円

【関連経費】

  • 人件費 30億円
  • 固定資産税 12億円

点検や維持管理、人件費などで年間200億円を超える事業費がかかる。また、再稼働する場合にも改修費などで多額の費用が必要になるという。

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