なぜばれなかった?県立高校の教諭が“無免許”で32年間生徒を指導

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flickr_Dick Thomas Johnson

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ある高校の教諭が32年間無免許だったと判明し、衝撃が広がっている。

32年間、保健体育を指導

山形県の県立高校で保健体育を担当していた女性教諭が、教員免許を持たずに32年間生徒を指導していたことが明らかになった。

山形県教育委員会は採用時までさかのぼって任用無効とし、これまで支払った給与1億数千万円の返還請求や告訴を検討しているという。

免許申請を忘れたまま、採用試験

問題となっている女性教諭は大学で免許に必要な単位を取得したが、体調を崩し免許の申請手続きをしていなかった。

その後採用試験に合格し、1984年に山形県の県立高校に採用。それ以降、県内の4つの高校に勤務し、これまで約7700人の生徒を指導していた。

この女性の指導を受けた生徒の単位については、学習指導要領通りに行われてきたという校長の判断により、有効となる方針だという。

ネット上には学校・教育委員会を批判する声も

32年間無免許で生徒に指導していた教諭がいたというニュースを受けて、ネット上には反響が殺到。

驚く声と共に、女性教諭の処分についてもさまざまな意見が投稿されていた。

「更新制度」がきっかけで判明

女性が教員免許を持っていないことは、教員免許更新制度により免許の確認を求められたことで発覚した。

2007年に改正教育職員免許法が成立し、2009年から「教員免許更新制」が導入された。

これにより、教員免許には期限が設けられるようになり、期限を迎える前に更新講習を受けて申請を行わなければいけなくなったのだ。

過去にも同様の事例が

教員免許更新制度が導入されて以降、無免許で授業を行っていた事例がたびたび発覚している。

昨年11月には、福島県郡山市の私立高校に務める40代講師が、教員免許を偽造して9年間教壇に立っていたことが判明。

2014年には、45歳の男性が大阪市の市立中学で免許を持たずに15年にわたって授業を行っていたことが発覚。男性は大阪府の教育委員会に刑事告訴された。

また、昨年11月には千葉県の私立高校で、女性教諭が免許の有効期限が切れた状態で授業を行っていたことが分かり、女性の指導を受けた生徒276人の46時間分の授業が無効になった。

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