防止策は?ネットバンク「不正送金」被害額が過去最悪の30億円に

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「警察庁」広報資料

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ネットバンクでの不正送金被害額が過去最悪となった。

1495件30億7300万円の被害

警察庁は3日、平成27年中に「インターネットバンキングに係る不正送金」が1495件発生し、約30億7300万円という過去最悪の被害額を記録したと発表した。

被害額の内訳は以下のとおり。

「警察庁」資料

「警察庁」資料

  • 「都銀等」 約14億4600万円(47.1%)
  • 「地銀」 約6億円(19.5%)
  • 「信金・信組」 約9億4000万円(30.6%)
  • 「農協・労金」 約8700万円(2.8%)

個人口座の被害額は前年より減った一方で、法人口座の被害額は前の年より増加。特に、信用金庫の法人口座被害が急増した。

送金先口座の6割が中国人名義

不正送金の一次送金先口座名義人の国籍で最も多かったのは「中国」(57%)。次いで「日本」(25.5%)、「その他」(17.5%)。

一方で、平成27年に不正送金関連事件で検挙した160人のうち、中国人は63人(39.4%)、日本人は90人(56.3%)だった。

ネット上には「他人事じゃない」という声

ネットバンクの不正送金被害額を受けて、ネット上には反響が続々。

  • 増加してるのはヤバい…他人事じゃない
  • 突然パッと消えるとかもあり得る話
  • 企業の危機意識めっちゃ低いからね
  • お粗末
  • 利用者の自衛策も不可欠
  • 防げないならもうネットバンキングやめたら?

不安の声と共に、利用者の危機意識の甘さを指摘する声が複数よせられていた。

警察庁の発表によると、被害を受けた口座名義人の多くがセキュリティ対策をしていなかったとか。

被害にあった口座名義人のうち、ワンタイムパスワードを利用していた個人口座は9.7%、電子証明書を利用していた法人口座は17.2%だった。

不正送金の手口は?

不正送金の手口としては、これまでは金融機関のHPにそっくりなページに誘導してIDやパスワードなどの情報を盗み取る「フィッシング詐欺」が多かった。

しかし近年、利用者のパソコンをウィルスに感染させて情報を盗み取る手口も多発している。

被害にあわないためには?

不正送金の被害にあわないためには、どうすればいいのだろうか?

フィッシング対策協議会は「ネットバンクの不正送金に合わないためのガイドライン」で、二つの鉄則を紹介している。

一つ目は「乱数表の入力を慎重にする」こと。

「フィッシング対策協議会」資料

「フィッシング対策協議会」資料

乱数表に記載された全ての乱数を同時に入力することは絶対に避け、乱数の一部だけの入力を複数繰り返す手口にも気を付けるように注意喚起している。

利用機器を最新の状態に

第二の鉄則は「インターネット利用機器のソフトウェアやアプリを最新の状態に保つ」こと。また、スマホ・タブレットではアプリを正規アプリマーケットからインストールすることも重要だという。

もしも不正送金被害に巻き込まれた場合は、速やかに金融機関に連絡し、警察のサイバー犯罪相談窓口に相談するように呼びかけている。

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