首都直下地震「帰宅困難者は3日待機を」という計画に、戸惑いの声

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「内閣府」資料

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内閣府が「首都直下地震」に関する計画を公表した。

「首都直下地震対策」計画を公表

内閣府は29日、2年ぶりに改定した「首都直下地震対策」を公表。

1都3県以外から警察や消防、自衛隊の応援部隊を最大で約14万人派遣することや、発災後4~7日に物資を調達し被災都県へ輸送すること、緊急輸送ルートの確保などが記されている。

首都圏で940万人が帰宅困難者に

この計画の中に「帰宅困難者に3日間の待機を求める」という内容の記述があり、物議となっている。

平日の12時に地震が発生した場合、東京都で約940万人が一時的に外出先に留まることになり、約490万人が帰宅困難者になると推定。

帰宅困難者に「72時間の待機」を要請

これらの帰宅困難者が移動を開始した場合、応急対策活動全般に支障をきたすことが懸念され、混乱が起こることも予想されるとして、次のように計画。

「むやみに移動を開始しない」という 一斉帰宅の抑制を徹底し、帰宅困難者自身の安全を確保することとする

人命救助に注力すべき時期である「72時間」を目安に一斉帰宅を抑制するように国民に協力を要請すると書かれている。

ネット上には「現実的ではない」という声

帰宅困難者に3日間の待機協力を要請するという計画について、ネット上には反響が続々。

  • 停電や断水しても一時滞在施設にとどまれるんですか?
  • 企業では「3日間待機する訓練」が必要ではないか
  • わかるけどさ、子供預けてる人は? 悪いけど、3日も待てないよ
  • 家族のもとへ、すぐにでも帰りたいのが本音
  • 小さな子供とか介護の必要な認知症の親とかいたら 厳しいよね…
  • 乳幼児のいる所は、無理してでも動く
  • 帰宅させないというのは不可能だ。現実的ではない

「小さな子どもがいたら無理だよね…」「現実的には厳しいのでは」という声が多い。

また、3.11で被災して避難所に入ったという人からは「3日はもたなかった。電気も水道もなく、携帯も通じなかった。食べ物もなかった」という体験談がよせられていた。

東日本大震災では515万人が帰宅困難者に

帰宅困難者は2011年に発生した東日本大震災でも大きな問題となった。

東日本大震災時に首都圏で帰宅困難者となった人は、約515万人。

保育園では、保護者が迎えに行けないケースが続出し、震災当日7割の園が保育時間を延長。最も遅い迎えは地震発生から3日経った3月14日の14時だった。

7割を超える園が保護者と連絡をとるのに苦労したという。

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