応募者減少で…警察官採用試験の「身体基準」撤廃が続々

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「滋賀県警」HP

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警察官採用試験で「身体基準」を撤廃する都道府県警が続出している。

滋賀県警「身長」「体重」「胸囲」基準を撤廃

滋賀県警は平成28年度の採用試験から、身長・体重・胸囲の「身体基準」を無くした。

男性は身長おおむね160センチ以上、女性はおおむね150センチ以上などとしていた基準を撤廃。

また、これまでは「柔道」と「剣道」だけだった資格加点の対象に、「TOEIC」や「中国語検定」「サイバー関連資格」などを追加した。

京都府警や佐賀県警も

身体基準を撤廃する都道府県警は、滋賀県警だけではない。

京都府警も2016年度から「身長」と「体重」の体格基準を廃止。佐賀県警も新年度の採用試験から身体基準を撤廃する。

既に身体基準を撤廃・緩和している警察も多く、熊本県警は2015年度に一部の身体基準を撤廃。茨城県警は2012年度に「胸囲」を撤廃し、その他の身体基準を緩和した。

「体力試験」も廃止・緩和

「身体基準」だけでなく「体力基準」を廃止した都道府県警もある。

熊本県警は2015年度から体力試験の種目を7種目から3種目に減らし、体力試験の結果で不合格とする制度を廃止。

「熊本県警」採用案内

「熊本県警」採用案内

佐賀県警は2016年度の採用試験の体力測定から「握力」を外す。

背景には「応募者」の減少

採用試験における「身体・体力基準」の撤廃・緩和が相次いでいるのは、警察を志す者が減っているため。

2013年度に警察を受験した人数は前年より1万人以上減少し、全国で11万635人。

採用後に辞退する者も多く、愛知県警では2013年度に合格者約630人のうち約150人が辞退した。

段階世代の大量退職も

さらに警察は大量退職時代に突入。

「警察庁」HP

「警察庁」HP

少子化による就職適齢人口の減少や民間企業の採用活発化などにより、警察官の採用をめぐる環境は厳しくなっている。

都道府県警が「人材確保」に尽力

このような状況を受けて、多くの都道府県警は人材の確保に力をいれている。

京都府警は2015年に21人体制のプロジェクトチームを立ち上げた。奈良県警は警察学校の「一日体験入校」を実施。

警視庁は昨年、初の警察学校オープンキャンパスを開催。警察犬や特殊救助隊の訓練見学や警視庁音楽隊による演奏、指紋採取体験などを行い人を呼び込んだ。

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