世界中でIQ(知能指数)が上昇中【フリン効果】

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知能研究の分野では、同一の知能テストによるIQが世界的に上昇し続ける「フリン効果」という現象が注目されている。米国人の例では、20世紀初頭から10年ごとに3点ずつ伸びたという。この現象はわれわれの知力が年々向上していることを意味するのだろうか。

スウェーデン・ウメオ大学のElijah Armstrong氏とブリュッセル自由大学のMichael Woodle氏は、14種類の知能テストを、出題パターンという観点から順位付けして、フリン効果のデータと比較した。すると、一定の出題パターンを見抜くことで容易に解けるようになるテスト(例えば、規則性のある図形の連続が与えられ、1カ所欠けている図柄を選択するもの)の方が、パターン把握の難しいテスト(例えば、語彙問題)と比べて、フリン効果が顕著だったという。

この結果について両氏は、フリン効果が起こったのは、総合的な知力が向上したからではなく、パターンを見抜いたり適用したりする能力が高まったためと説明している。今日われわれは学校教育において多くのテストを受けている。それらのテストから習得したパターンの中からいくつかを知能テストにも適用し、好成績へとつながったと分析されている。

本内容は、米教育学専門誌Learning and individual differencesにも掲載された。

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