東大発ベンチャー、アノ論文画像の不正問題を見抜くソフトを開発

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LPixel

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STAP細胞の論文に含まれる画像について、大きな議論が起こった。不正な加工が指摘され、論文捏造ではないかと指摘されているのは周知のとおり。捏造が発覚すると、本人のみならず科学界全体の信用を著しく損ねるため、その社会的影響力は想像以上に大きい。

そこで安易な不正を防ぎ、研究者のモラルを向上させるため、東京大学発ベンチャーの「LPixel(エルピクセル)」が、生命科学分野の論文の使用画像に不自然な点がないかを検出するソフトウェア「LP-exam」を開発し、2014年4月16日に無料で公開した。

STAP細胞論文の画像の切り貼りも検出

Webブラウザ上から解析したい画像を指定すると、指定画像に加えて画像調整処理された8枚の画像が出力される。画像に切り貼りや加工などの不自然な個所があれば、見比べることで識別可能だという。

英科学誌Natureに掲載されたSTAP細胞に関する論文の画像をLP-examで分析したところ、他の実験結果の写真を長方形に切り取り、貼りつけた様子がうかがえたという。

「不正な加工」とは?

生命科学分野では、実験データを簡潔に説明するために、画像に何らかの処理を行うことがある。しかしそのような場合には、論文中に「施した画像処理」および「使用した画像処理ソフトウェア」を必ず記載しておかなければならない。つまり、画像中に「切り貼りされた跡」があり「画像処理を施したことが論文中に明言」されていなければ、画像不正に該当するということになる。

東大発ベンチャー「LPixel」とは?

LPixelは東京大学の生命科学の研究者が中心となって、2014年3月に設立されたベンチャー企業。生命科学研究のノウハウを活かして同ソフトを開発したという。今後、不正コピー検出、不正加工の危険性判定やスクリーニングなどの機能の追加が予定されている。

(写真:STAP細胞に関する電気泳動画像のLP-examによる分析例)

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